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外食から学ぶ楽しさ

基本的に私は家で食べることが好きです。
自分自身で作って食べることも好きだし、私の実家でも外食より自宅で食事を楽しむことが好きな家族だったので、なんとなく落ち着くのです。
たまに日本に戻った時も、外食よりも実家の母の味を楽しみたいと思い、好きなメニューをリクエストして作ってもらうことが多いです。

ラッキーなことに、私の夫も外食よりも(誰が作る関係なく、そして買ったとしても)自宅で落ち着いて食べる方が好きなタイプなので、その辺が気が合って楽だなと思います。

ただ、外出先、旅行先、忙しい時、気分転換にはもちろん外食を楽しむこともしています。そういう時にはせっかくなので、自宅ではなかなか作らないものだったり、新たな料理にチャレンジすることが多く、

「こんな素材の組み合わせが美味しいんだね!知らなかったー!」

とか、

「これ、どうやって作っているんだろうね?」

と話しながら、
自宅でも作ってみたい!という、良いインスピレーションをもらえるので、
大切な機会です。

いつもの自分達の味やメニューもいいですが、やはり他の方が”美味しい”と思いながら作った新しい味の発見って楽しいもので、更にその新しい味を自分達であれやこれやと工夫しながら自宅で新しい自分達の味を作り上げていく体験がまた楽しいのです。

何度も試してみる

先月の南タイの旅行で一番美味しいと思ったカフェDay after Dayのトムさんの南タイの家庭料理”豚とサワラの塩漬けのハンバーグ”。自分でも作ってみたい!と思い、サワラの塩漬けを購入して、私が食べることができる鶏肉にして何度か試しています。

日本のハンバーグのようなもので、私たちが想像する合挽き肉の代わりに南特産のサワラの塩漬けを豚肉と合挽きにして作るハンバーグです。

トムさんが作ってくれたハンバーグ:左上

私は豚肉にアレルギーがあるので、その場でトムさんにも相談して、鶏肉やきのこ類を豚肉代わりに使うことをアドバイスしてもらいました。

自宅に戻ってから、トムさんのアドバイスとネットで調べた材料でまずは作ってみました。
お肉と魚の割合を一般的な分量にしてみました。
サワラの塩漬け以外は、もう本当に普通のハンバーグを作る時と同じ感覚
途中、蓋を閉めて蒸し焼きにしつつ、
外側には焦げ目をしっかりとつけます
出来上がり!初めて作ったサワラの塩漬けハンバーグは、りんごソースと一緒にいただきました。
美味しい!と思えたけれど、もう少し魚の味がわかる方が美味しいかも、というのが正直な感想。
ということで、その次は鶏肉に対するサワラの塩漬けの割合を増やして作ってみました。
前回よりも、塩漬けのさわらから出てくる塩分+旨味が
焼いている途中でたっぷりと染み出してきて
カラメル状になって香ばしい焦げ目がついてきました。
出来上がり!今回は、マリネした玉ねぎとパプリカを添えて。
このハンバーグは、酸味のある付け合わせ、ソースととても合います。
サワラの塩漬けの分量を多くした分、塩分もソースも加えなくても
しっかりと塩気があり、とっても美味しかったです!

この料理一品を自分が作れるようになったこと、そのことだけでもこの南の旅に行けてよかったなぁと思います。

我が家のレシピに

何度も試して作ってみた結果、我が家ではこの材料を入れ、この分量にして、こんな付け合わせが合うね!、という我が家のレシピの完成です。
とても美味しかったので、きっともっと作っていくと思います。

タイ料理でも、北と南、東と西、でだいぶ違う料理がたくさんあります。一般的に外国人が知るタイ料理はバンコク中心の”中央”料理だそうです。
だいぶ長くタイに住んでいますが、まだまだ知らない料理がたくさん!

特に行ったことのない地域に行くと、食べたことのない美味しいものがたくさんで、やっぱり外食っていいなぁと思います。旅の醍醐味は、知らない文化を体感できること。そして、そこにはもちろん食文化もあります。

おうちごはんを楽しむのに、外食って必須だなぁとつくづく思います。
もちろん、今はインターネットでいろいろなレシピが簡単に手に入りますし、お料理本もたくさん世に出回っています。でもやっぱり、そのオリジナルの食(スタートポイント)を体感してこそ、新しい料理が創れるようになるんじゃないかなぁと思うのです。そうすることで、思ってもみない超簡単でも美味しい料理が創れるようになったり、誰かに作ってあげられるレパートリーが増えたり。想像力と創造力の訓練になります!

経験は大切。

日々外食ばかりでは、色々なバランスを崩しがちになりそうですが、
それでも自分の範囲外の味を体験すること、他の方が心を込めて作ったものをいただく体験は、やっぱり大切なことだと感じます。

本日も読んでいただきありがとうございました。


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