第4話　旅行も修行

　イギリス生活１年記念としてポルトガルに3日間旅行をした。ファロという南に位置する海沿いの街でエディンバラから3時間くらいで行ける。日本で育った身として、この年は夏を感じられなかったので暖かい国に行って日差しを浴びたかったのだ。長い間雲ひとつない空を見ていなかったので、空港を出た時にはまるで別世界のような非日常感を感じた。

　今回はベナギルケーブという目的地があった。石灰石できた海中洞窟で、天井には雨によってできたの穴があり、そこから太陽の光が差し込む。ただそこに行くには近くのビーチから泳いで渡らないといけなかったので初めてツアーを申し込むことにした。ツアーは時間が限られている点と値段も高いイメージがあったので今までずっと避けていたのだが、今回は荷物問題があったため、自力でいけば２０ユーロのところを５０ユーロ払ってやむを得ず申し込んだ。しかしそれは無駄がなく有意義でかつ満足度の高いものだった。時間が限られているとは言えど充分な時間を設けてくれるし、何より荷物に緊張の糸を張る必要がない。これらの細かい不安はいくつもあって、ツアーはそれら全てをクリアにしてくれる。３０ユーロ多くはらう価値は存分にあるのだ。

旅にも経験値がある。次の土地で完璧な時間を過ごすために振り返って反省して次に生かす。今回の反省点はかっこいいと思っていたツアーガイドさんのディナーのお誘いを断ってしまった事。次に活かす。

ベナギルケーブ　ポルトガル