森羅万象鼻糞賛歌
変なことを考えてしまったので、もうこんなにも変なことを考えるのに人生の不可逆な時間を浪費しないように、その内容をここに記すとしよう。皆さんもこの記事を読むと言う時間の使い方が、愚かであると言うことを認識しておいてください。読み終わってからでは手遅れです。
世の中は色々な匂いで溢れている。ここまでは誰にも否定されないだろう。
そして人間、ひいては動物において、その多様な匂いを感じる部位はただひとつ、鼻だけである。ここまででもまだ誰にも否定されないだろうし、否定されても勝てる自信がある。
ここまでの話を踏まえると、もしも鼻の出入り口付近に「何か」があって、鼻がその「何か」の匂いを嗅ぎ続けているとすると、私達が普段感じている匂いは全てその「何か」の匂いに汚染されていると言うこととなる。
ましてやその「何か」が万人の共通認識で汚物であることを想像すれば、これは恐ろしいテロの話にまで発展することとなる。
勘のいい方ならもうお気付きかもしれないが、これはもしもの話ではなく現実に起きている話であり、その「何か」とはズバリ、「鼻糞」なのである。ここまで来るとこの話を否定してくる人も出てきそうだし、この時点でその人と議論をしても私が勝てる自信はない。
すなわち言いたいことをまとめると、この世の全ての匂いは鼻糞の匂いでしかないと言うことである。
どんなものでも鼻を通って匂いを感じてる限りは、そこには必ず鼻糞があって、鼻糞の匂いとエンカウントしない限りはその匂いを感じられないのである。
週末家族で食べたレストランのハンバーグの匂いも、昨日恋人とデートで行った植物園の綺麗な花の匂いも、全部ぜんぶ鼻糞の匂いなのである。
そう考え始めると、匂いとはすごく曖昧な話題でしかないと感じられる。「匂いフェチ」とかほざいている、見るに堪えないキツめなナルシストがいれば、一度俺の鼻糞の匂いを産地直送で嗅がせてやりたいものだ。
もうこうなってしまったからには、匂いなんてどうでもよくなる。こうなってしまったと言うのは、匂いを気にしてもしょうがないと言う世間への呆れを抱き始めたと言うことである。ちなみに読者の皆さんもこの記事を読んだ時点で、もうこうなってしまっていますよ。
そんな都合を自分に言い聞かせながらしながら、昨日風呂に入っていないことを、ドンキで買った香水の匂いで誤魔化すところから俺の一日は始まる。
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