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つの@標高2600mの仲居
2022年12月20日 07:43
山小屋本としては恐らく最も著名な作品の一つが『黒部の山賊』です。以前紹介した3冊と比べると、時代はひと昔前、太平洋戦争の終戦まで遡ります。他の山小屋本はマガジンから↓舞台となる山域は北アルプス最深部の黒部源流。かの大工事が行われた黒四ダムに溜まっている水の、最初の一滴が生まれる場所です。黒部源流地域は一口に北アルプスと言っても穂高や槍ヶ岳のような山ではなく、どちらかというと秘境と
2022年3月24日 15:04
山小屋本3冊目は宮田八郎さんの『穂高小屋番レスキュー日記』(山と渓谷社)著者の宮田八郎さんは全国第3位の標高を誇る奥穂高岳の山小屋「穂高岳山荘」の元支配人。山岳漫画『岳』に登場する宮川三郎のモデルであり、山岳映像を手がける映像制作会社ハチプロダクションを設立した方でもあります。文章内での八郎さんの関西弁で語る様子、レスキューに向かう様子はまさに昔ながらの「山の男」という雰囲
2022年3月14日 19:28
山小屋本2冊目は、やまとけいこさんの『黒部源流山小屋暮らし』(山と渓谷社)北アルプス 薬師沢小屋のスタッフで、イラストレーターでもあるやまとけいこ さんが綴られた山小屋本です。現役で働いている山小屋スタッフが書いているという点で、非常に珍しいかもしれません。この本の特徴は何といっても、やまとけいこさんの描くイラスト。とても優しい雰囲気で、色使いもよく眺めているだけで心が和
2022年3月9日 17:10
山小屋スタッフという仕事、登山をする人であれば知っている人は多いと思いますが、登山をしない人にとっては「何それ?」と言われてしまうような非常にマイナーな仕事です。そんな認知度の低い仕事の体験談を綴った本が、近頃書店で目につくようになってきました。そんな近年、なぜか流行りの?山小屋本を山小屋の認知率アップに貢献するためにも何冊か紹介したいと思います。1冊目は吉玉サキさんの