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つんの詩

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詩を書いています。ゆっくりしていってね。
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#エッセイ

わたし、虚構じゃないんだ

わたし、虚構じゃないんだ

 ふわふわと水に浮いている根無草のようにわたしには思想がない。ぼんやりと生きている。書いているとき描いているときだけはわたしは思想を持ち釘を打つように創っている。魂を削るようにつくっているのだから、わたしの作品で泣いてよと言ってみる。言ってみるだけ、ね。
 根っこのないおしゃべりのつまらない私と1時間半も通話して文章を読んでくれた貴方。わたしのこと少しは好きなんでしょ。どうかな。きっと勘違いだね。

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夕食はナポリタンで…

夕食はナポリタンで…

 朝起きて6時だったから、コーヒーを淹れてラジオを聴いた。カフェラテを飲みながら上機嫌に喋るアナウンサーの話し声を聞く。そのあと数学と英語と地理を勉強した。世界地図は広くてわたしは小さい。指数関数は波のよう。何が悲しくて戦争の強かった国の言葉を学ぶの?教科書をぱらぱらとめくりながら、そんなことを思ってしまうのは苦しい。

 ランチはエビフライ定食を食べた。友人の鯖の味噌煮を少しもらった。美味しい。

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創作a

僕の創作が誰かを傷付けたなら、
僕は詫びるよ。君を傷付けようと創作をしたことは一度もないんだ。僕は僕としてでしか創作はできない。僕の立場で見える世界を書き連ねている、だけなんだ。許してくれ。君を傷付けるかもしれない、恐怖を抱えながら、僕は書くよ。

わたしという人間|夢みがちなわたしは何度だって現実のきびしさに打ちひしがれる。その度に起き上がってまた甘い夢をみる。きっとそれの繰り返し。

思索| わたしが零した涙を掬い上げてくれる人が何処にもいないように、人は所詮1人なんだ。みんな嘘を付いている。本当は分かり合えたりなんてしないのに、期待して裏切られて悲しみに果てる。僕らはみんな等しくよわい。