<オカルト調査ファイル>「首だけ地蔵」の真相

前に、『世界の何だコレ!?ミステリー』か何かのテレビのミステリー番組(うろ覚え)の中で、山奥の河原を散策していた人が、「首だけ地蔵」という物を見つけて、「どうせ誰かのイタズラだろうから、気持ち悪いから撤去してほしい」という感じの内容だったのですが、どうも、これは、
・「首だけ地蔵」ではなくて、「自然石を体に見立てている」という、自然石の上に、いきなり「地蔵の首だけ」が置かれている謎の地域信仰で、かなり昔からある風習のようで、その詳細を、オカルト雑誌「ムー」が次の記事に書いている。
『世界の何だコレ!?ミステリー』では、過去に、いろいろな奇妙な物を発見した時に、大抵は、「地元の芸術家が勝手に置いた物である」事も多かったので、自分も、はじめは、それではないか?と思っていたのですが、「古くからある謎の地域信仰」が真相だった場合には、この「首だけ地蔵」は撤去しない方がいい可能性も出てきた。
自分は辞典の校正をしている辞典学者ですが、「日本の地方では、現在でも、まだよく知られていない、未知の地域信仰が残っている事が多いです」
真相がはっきりわかるまでは、「首だけ地蔵」は、あまりいじらない方がいい可能性が出てきた。

((ムー)移転させようとすると病気や事故に襲われる! 山梨県に点在「首地蔵」にまつわる悲しい言い伝えと新事実。自然石の上に、いきなり「地蔵の首だけ」が置かれている謎の信仰)
https://web-mu.jp/history/42811/

『山梨県に点在する「首地蔵」と呼ばれる変わった地蔵がいろいろな場所に複数あって、自然石の上に、いきなり「地蔵の首だけ」が置かれている。
これは、どうも、「自然石を体に見立てている」そうです。

(いわれ)
この巨石が首地蔵になったのには言い伝えがある。その昔、赤ん坊を背負った少女が、大雨による土砂崩れで転落してきた巨岩の下敷きになり亡くなってしまった。その後、村では赤ん坊の夜泣きが増え、岩からもすすり泣く声が聞こえてきたという。そこに旅の僧侶が訪れ、少女の供養のために地蔵の頭をつくり、岩の上に乗せて供養をしたのが始まりだという。

(祟り)
また、近年も道路拡張の際にこの首地蔵を削ろうとしたり移転しようとしたところ、担当者が病気になったり事故になったりと大変な事があったらしい。
なんとも不思議な謂れのある首地蔵だが、今でも地元の人々の信仰は篤いようで、胴体の巨石には春彼岸と書かれた紙が数枚奉納されていた。
また、首地蔵の前には岩の下敷きになったという少女の供養なのだろうか、けん玉と履物が奉納されていた。

(首地蔵)
実は、このような首地蔵は山梨県の甲府盆地北部周辺に6体確認されている。

(似た形状の物)
・長野県諏訪市にある「万治の石仏」

しかしこの両者は地蔵菩薩と阿弥陀仏と尊格が違うし、万治の石仏は胴体部分にも線刻されており厳密には首地蔵とは異なる。しかも、首地蔵が集中している甲府盆地北部からは数十キロ離れていることから直接の関係はないのではないか、というのが従来の見解であった。

ところが2017年、首地蔵界を揺るがすニュースが飛び込んできた。万治の石仏から北東に数キロ離れた場所で、万治の石仏にそっくりな石仏が発見されたというのだ。それは人があまり立ち入らないような渓谷で、たまたま地元の方が見つけたというのだが、それが万治の石仏というよりはモロに首地蔵の形状なのだ。これまで関係性が薄いとされてきた首地蔵と万治の石仏の関係性がこの新発見により一気に接近する可能性もある。』

(ムー)移転させようとすると病気や事故に襲われる! 山梨県に点在「首地蔵」にまつわる悲しい言い伝えと新事実。自然石の上に、いきなり「地蔵の首だけ」が置かれている謎の信仰


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?