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行間を訓む vol.11 ~ 大神ミオ 「Howling」編~

プロローグ


 『ウチウチ、ウチだよ!大神ミオだよ~!』『こんばんみぉーん!』ゲーム大好きなかわいいケモミミ少女、大神(おおかみ)ミオちゃんこと「ミオしゃ」8/20はお誕生日です!おめでとうございます!!🎊🎉🎂
 癒やしボイスと包容力はまさに「ホロライブのママ」といった具合な一方、ひょんなところで斜め上から来るような意外な「ボケ」や「PON」をかましてくるというチャーミングな一面を併せ持つ彼女。
 "行間訓み"11回目の今回はそんなミオしゃのオリジナル曲にスポットライトを当てたいと思います。奇しくも8/20はミオしゃの誕生日と言うこともあり、自分の中で暖めてクリップをしていた部分があったため、やるなら今だと思った次第です。もちろんミオしゃも私の「推し」で、(ここ重要)わためと同じくメンバー入りしちゃうくらいのめり込み具合です。

 ミオしゃこと「大神ミオ」さんについて僭越ながら簡単にご紹介させて頂きますと、Vtuber事務所「ホロライブプロダクション」のゲーム配信に特化したレーベル「ホロライブゲーマーズ」に所属している狼少女さんで、ファンネームは「ミオファ(みおーんファミリー)」。
 
公式紹介文では「神社によく出没するらしい」という若干雑な紹介であるものの、その見た目からしてわかりやすい純和風な感じと「大神」という名前・アクセサリーからイメージぴったりの「神社にいる狛犬(狼だけど)」のような愛らしいルックスをされています。
 ホロライブは今や沢山のタレントを輩出されていますが、「○期生」という括りでなく「ゲーマーズ」というゲーム配信中心というコンセプトレーベルで打ち出したのはホロライブの2018年当初としては新しかったのではないでしょうか。似たようなコンセプトレーベルでは、3期生は「ホロライブファンタジー」、6期生は「秘密結社HoloX」・ENでは「Myth(神話)」「Project : HOPE」「Council(議会)」といった具合に続いています。
 また、「ゲーマーズ」3人(大神ミオ・猫又おかゆ戌神ころね)のデビュー時期にも若干のばらつきがあり、通常だと同じ時期でのデビューが多いですが、ミオしゃの初配信から3ヶ月後に「おかゆ・ころね」が続けてデビュー。さらには1期生で既にデビューしているフブキングこと「白上フブキ」が+αの枠で4人目のゲーマーズとして加入しているのも他の先輩・後輩世代から見ると稀な動きが見られます。
 さて、そんなミオしゃはゲーマーズ所属とあって大のゲーム好き。長時間配信こそさほどしないものの、様々なジャンルのゲームをプレイします。(ただしホラーゲームは苦手で、すごく怯えてしまう。でもやる。)また、圧倒的猫派で、2匹の猫を飼っておられます。さらには料理上手で、他のホロメンからも「特性の唐揚げの味は格別」との太鼓判。加えてさらなる特技として「タロット占い」「ウクレレ弾き語り」など他にない多彩さを兼ね備えております。タロットについては「よく当たる」と評判ですが、傲ることはなく「当たる当たらないでなく、あくまで転ばぬ先の杖的なモノであって、指標にする・心にとめておくという程度が好ましい」というスタンスを崩さずに行うという最早プロ。ウクレレに関しては自身で配信前の待機画面で流れるBGM「待機の歌」を自作して流してしまうくらいのクリエイターぶりです。

 前置きが長くなりましたが、本題の初オリ曲「Howling」はミオしゃのデビューから約2年半以上が経った2021.08.20.にYoutubeで公開、翌日2020.08.21.(同日の24:00~)にデジタルリリースされた曲です。
 下記にリンクを貼っておりますのでどうぞ一度ご試聴くださいませ。▼

 MVの世界観が、疾走感あるリズムとミオしゃの響くような深みのある歌声によってより鮮明に描き起こされているといった印象かと思います。
 「Howling(ハウリング)」は直訳では「遠吠え」と訳されます。遠吠えとは「遠くまで聞こえるように声を長く引いてほえること」。まさに狼のミオしゃらしいネーミングです。
 カタカナの「ハウリング」と聴くとよく音声トラブルで「ハウってる」と言ったりしますが、意味合いとしては「音響再生の際、スピーカーから出た音をマイクが拾い、それをまたスピーカーが再生するということを繰り返し、大きな騒音が連続して発生する現象」を指すらしいです。
 つまり個々の狼や犬などから発された同種とのコミュニケーションとして扱われる「遠吠え」と、スピーカーとマイクのように共鳴して響き合う様の「ハウリング現象」というのがタイトルの内包する意味としてはあるようですね。
 では具体的に次の章から歌詞の内容を紐解いて「訓んで」参ります。

 
 注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。もちろん専門家ではありませんので、もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれません。万一の場合は生暖かい目でご容赦ください。


歌詞訓み(§1)


静寂に響いてよ My howling

 私の声よ、物音ひとつしない夜の閑寂に響き渡れ ―――

※「静寂」を「せいじゃく」でなくあえて「しじま」と熟字訓(=二字以上の漢字で構成される熟字に訓読みをあてた言い方)にすることで歌詞の深みがグッと増した印象


滔々と流れていく風景
刹那的な日々の中で
差し伸べられた手は優しく
鼓動にしたたる 微熱の予感

 流れる水のように淀みなく、風景のように瞬間的に進んでいく日々。君から差し伸べられた手は私に微弱な熱を伝え、心に伝わり鼓動となり私に熱を生じさせる、そんな予感がする。



風に逆らう そう生きてきたから
君に会って気付く「もう独りじゃない」

 私独りで吹き付ける逆風に抗うように生きてきた。しかし君に出逢って私が独りで無いことに気付かされた。



赤光 瞬きは弧描き 月へ響く
爪弾く道 金瞳の群れ 共に嘆く夜
慟哭 伝播する思いは心強くする
ついておいでよ 後ろに君がいるから
私は迷わない 光射す道へ

 夕刻の太陽の赤い光に瞬かせた瞼は月のような弧を描き夜の闇へ。爪弾き疾走する道の先には金色の瞳を宿した狼の群れ。共に悲嘆に暮れ叫んでいる。
 耐えきれずに声を上げて泣くくらいの悲しみは遠吠えのように伝播・共鳴し、私の心を強くする。後ろに君がいるからもう迷わない、光射す道を目指すから、私について来て。



歌詞訓み(§2)



無力だから 仲間を求め
凍えるから 火を灯して
変化とともに 進化していく
この顛末は だれも知らない

 私独りでは無力だから、凍えるような闇夜に火を灯しながら仲間を求めて彷徨う。心の変化は見た目や体の進化を伴い成長していく。この物語(人生)の一部始終は誰も知る由も無い。



君を信じる そう決めているから
どんな異常非情も 乗り越えられるよ

 私はもう決めているから、何があっても君を信じると。だからどんな理不尽な状況も乗り越えてみせる。



月光 この闇に唯一 凜と咲く華
恐れなのか 憧れなのか 向かい合う夜空
大地を駆け抜ける 私と君が創り出す
この物語 単純な未来じゃない
沸き立つ情熱 この声に乗せよう

 夜の闇に凜として咲く華のような月光。夜空と対峙しそれを見つめる私が抱く感情は、恐れなのか憧れなのかよくは分からない。
 私と君が大地を駆け抜けて織り成す物語の顛末は単純ではない。内なる心から沸き立つ情熱をこの声に乗せて叫ぼう。



空飛ぶ羽なくても 手は繋げられたから
この運命を選んだ
連動する遠吠えは 静寂に響いて
何度も 何度も その絆を確かめ合った

 宙を舞って羽ばたき飛んでいく羽がなくても確かに手を繋げる事は出来たから、この運命を己の意志で選択した。幾重にも重なって連動する遠吠えはその絆を確かめ合うように清閑な森に響き渡る。
(※ここでも歌い出しの「静寂=しじま」と同じく発音して使用されている)



Ah 瞬きは弧描き 月へ響く
爪弾く道 金瞳の群れ 共に響く夜
慟哭 伝播する思いは心強くする
共に行こうよ 隣に君がいるから
私は迷わない 光射す道へ

 (※§1の繰り返し部分だが、部分部分に若干の変化がある。)
 瞬かせた瞼は月のような弧を描き夜の闇へ。爪弾き疾走する道の先には金色の瞳を宿した狼の群れ。皆共に思いを響かせあっている。
 耐えきれずに声を上げて泣くくらいの悲しみは、遠吠えの如く伝播・共鳴し合って、私の心を強くする。に君がいるからもう迷わない。光射す道を目指すから、共に歩んでいこう。
(※「嘆く」でなく「響く」・「ついておいでよ」でなく「共に行こうよ」・「後ろ」でなく「隣」という歌詞の変化から心の距離の近づきを感じさせるような流れに感じられる。)



Listen to my howling…
狼が止まることはない

 私の声を聴いて――― 希望(光射す道)へ向けて走り出した狼が止まることはない。
(※心の支え・味方を得た狼は最早一匹狼ではなく、運命共同体として歩んでいこうという思いと絆を感じさせる一節。)


エピローグ

 いかがだったでしょうか。まさに狼であるミオしゃらしい世界観とタイトルの「Howling」にピッタリな格好いい低音と疾走感(MV内でも走ってますがw)。最早アニメのOPかという位のMV完成度。ミオしゃはいいぞ。
 以前にわためぇの記事(行間を訓むVol.2)を書いて投稿した際に「音の伝わり方」について若干触れましたが、「Howling」自体も音の伝播という点では似ている点があり、自らが発する声や思い・感情が周りに居る人たちの心に響き、共鳴し合って遠吠えのように響き、大きな声・ムーブになるといった点では「歌」の持つポテンシャルを表しており、そう考えるとタイトルにもより立体的な広がりを与えてくれます。

 今回の企画とはまた別物ですが、併せて聞いて頂きたい楽曲があります。単一での楽曲があまり無いミオしゃの歌ってみたカバーでオススメなのが、映画「君の名は」の主題歌として有名な「スパークル」です。
 既に1200万回再生されるほどの人気ぶりで、私もこの曲だけヘビロテするぐらいにめちゃくちゃ好きです。
 はかなげなピアノの旋律とミオしゃの歌声、泉彩パパ(ミオしゃの担当イラストレーターさん)のイラストがマッチして癒やし感MAX。大変に良きMVですので、是非こちらも会わせて見てくれください!(懇願)めちゃくちゃに良いので。(重要)


 癒やしを求めて彷徨うV好きの方、今回の記事を見て気になった方はミオしゃの放送や動画を視にチャンネルへ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。(リンクは下記に!)▼
 ※ほぼ毎週月曜日の朝7:30頃~行われる朝活「朝ミオ」配信もラジオ感覚で聴けるのでオススメです。

大神ミオTwitter:https://twitter.com/ookamimio


 推しの誕生日や何かしらの記念に重なって投稿することが増えているこの企画ですが、今回は記事のたたきを作っていたタイミングとミオしゃの誕生日が上手いこと重なったので、なんとか一気に完成まで持って行けて良かったなぁと思います。(普段は筆が遅いので…)ひとまず満足です。


それではまた次回の「行間を訓む」でお会い致しましょう!!
おつみぉーん!!👋
2022.08.20. つなな

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