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#12 授業づくりで学んだ集中できる時間の作り方

「途中で休憩を挟むと集中し直せない気がして休憩が取れないんです。」
先日、クライアントさんからこんな話を聞いた。

細かく話を聞いていくと、集中できる時は何時間も休憩を取らずに作業をしっぱなしだったりすることもあるようだ。

でも、その方の悩みは、やらないといけない作業を溜めがちになってしまうこと。

時間の使い方で集中力は少し変わってくることがある。
そのクライアントさんには子どもたちに授業をしていた時のことを少し話をした。

 集中は15分ごとの揺らぎでできている

中学校の授業は基本50分間である。
だが、中学生にこの50分という時間は長すぎる。

有名な学習塾のHPを覗いてみても、小中学生の本当に集中できる時間は15分程度だということが言われている。

あなたも授業中に「集中しなさい」という声がけをよくされていた人のことを数人は思い浮かべることができるだろう。

この話をすると、大人はどうなのか?という方もいるかもしれない。実は大人になっても深い集中状態を維持できるのは15分。長い時間の集中をしているようでも、集中状態と飽和状態が周期的に訪れている。

周期に合わせて動きを作る

僕が、中学校で授業を行うときにこの周期に合わせて活動を仕組むということを考えてざっくりと次のように授業を構成していた。

前時の振り返り 5分
課題の確認 15分
自力解決 10分
集団解決 15分
まとめ 5分

短い時間で動きに変化を持たせることで集中しやすい環境を作るとともに、個人裁量の時間を取ることでメリハリが出る。そして、この流れを大きく崩すことなく授業を行なっていくことで、子どもたちの中に決まったリズムを作り出す。

授業を受けていた生徒から教えてもらったのだが、慣れてくると、授業の50分が他の先生の授業に比べても早く感じるようになるそうだ。
これも一つの習慣ということになるだろう。

50分の間、同じような活動を続けていたら集中も持たないし、活動しているように見えて生産性の面から言うと効率的とは言い難い結果になっているのかもしれない。

休憩を取ることも習慣に!

クライアントさんには、作業が途切れたら集中できないということに対して、決まった行動をとった後に作業に入ることと、長くても45分ごとには5分間の休憩を入れるようアドバイスをした。

決まった行動をとると、その後の行動を引き出しやすくなる。
ルーティーンといえば伝わりやすいかもしれないだろう。
授業で言えばしっかりと挨拶をすることがその合図だと子どもたちに伝えていた。

授業作りを進める中で意識していたことがここでも活用できるのかと思うと、いろんなことがつながっている気がする。


GWに入って、4月からスタートしたことに一旦休憩が入る時期ですね。
学校にいたときは、このGWで1ヶ月作ってきた人間関係が半分リセットされるような雰囲気になるので、このGW明けは勝負の時だったのを思い出します。

当時は休めるときに休んで。と考えていましたが、今は、休みには休みの予定を入れてしっかりと休むことも仕事と割り切って大いにGWを満喫しようと思います。

それではまた、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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