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#5 大人相手も有効!?◯◯づくりのスキル

チーム力、大人の集団なら勝手に育つもの?

先日、先方の会社の要望に応えるべく自社の提案を作成しているAさんがいた。

その方は先方の要望する内容に応えるべく、様々な機関に確認の連絡を取り、関連する会社の製品をたくさん調べ、自分なりの提案を作り上げ上司に報告をしていた。

しかし、その報告むなしく良い提案とは認められなかったようだ。その後、その社員の方は同じく自社の提案を作成する係の別の社員Bさんにあったことを報告していた。「難しい提案になるから、初めから営業は断ってくれたらいいのに」と言うようなことを漏らしながら。

だが、その話を聞いた社員の方は「その場合だったら、前に似たようなことやってるから、その時の資料参考にしたらいいんじゃない」とあっさり答えた。

この様子を見ながら、僕は第三者的になぜもっと早く2人で話ができなかったんだろうと当たり前の疑問を持つとともに、チームの習熟度について少し考えていた。

集団づくりは関係づくり

学校でクラス運営をするとなれば、まず初めに子供たちの人となりを事前の情報から調べ、それをもとにできる範囲で、お互いの人間性を感じ合える活動を取り入れていく。

そしてそれを繰り返していく中で、初めは担任とクラスの生徒が1対1対応でつながっていた関係(①)は、クラスの生徒同士が1対1で横につながる関係(②)に変化する。そして担任を中心にクラス全体がクモの巣のネットワークのようにつながり合う集団(③)となり、最後には教員の指示を仰がずとも互いにフォローしあって豊かな活動をたくさんできる集団(④)となっていく。

④ができさえすればあとはメンテナンスをするだけ。道のりは長いが、学校の先生はそれでもこれを1年単位で作り上げていく。

Aさんの状況だけ考えると、この会社における集団の状態は①に近いものだろう。

そしてこの会社はスタートして1年目や2年目の会社ではない。最低でも5年以上勤務をしている方でさえ、集団として見たときには1学期終了時点と言うふうに判断できるような状況にある。

大人の集まる企業とはいえ、チームとしての関わりを深めるのは簡単ではないということだろう。

大人だからといっても、人間関係づくりはワクワクする

「このクラスが楽しいと思ったなら、きっと次クラスも楽しめると思うよ。でもこのクラスが楽しくなかったとしたらごめんなさい。次のクラスもきっと楽しめないんじゃないかなと思います。」

教員時代、尊敬する先生がクラス替えの際に子供達に話していたという言葉。
もちろん自分自身も子供達に話していた。

この言葉の真意として、その人の心の持ちようがその人の気持ちを作るという大切な考えを伝えていたんだと改めて感じる。

ただ、そうなるような環境を作るのは一筋縄ではいかない。

人と人とをつなぐ。そんな少しの工夫を学校の先生は命を削って、子供たちに提供する。
この活動が本当に尊いということを改めて実感する出来事だった。
やっぱり先生はすごい!

今は、夏のお盆休み前。
会社で一番新参者の身として慰労会の段取りをさせていただいた。
その中で、1学期の初めの方にやる「私は誰だクイズ」のエンカウンターを一つ仕組む予定だ。

クイズのヒント作成を依頼したら、
「みんなでやるんですか?これ面白そうですね」
って、ワクワクの気持ちを伝えてくれました。

子供も大人も自分をわかってもらう活動には興味津々。

どんな結果になるか楽しみだなあ。

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