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「最近の若いやつは」

こんにちは。行政書士の阪本です。
秋深し タバコふかして 税負荷し
思いついたのだから仕方ない。

さて、今回は行政書士の営みを離れ(平常運転)、世の不条理をつらつらと綴っていきたいと思います。随筆です。随筆。

最近の若いやつは...

これ。同世代(40代前半)と話していても結構頻出なんですよね。
「だから『ゆとり』は…」って、、、

いや、我々も言われてましたやん!

もっと言えば我々よりも前の世代も、その前の世代も、前々の世代も、、、

みんな言われていますので!

私などは体育会系学生でしたので、入学すると2年生の先輩から言われるわけです。「今年の新入生は根性ないな。去年の俺たちは…」って。

いや、1年の差で変わりませんから!

アレです。「今年の風邪はタチが悪い」とか毎年繰り返されるアレです。(※風邪ではありませんが、去年今年と猛威をふるった例のアレは別です。)
鎌倉時代の随筆家、吉田兼好さんはかく語りき。

昔の人は少しも求めず、ただありのままに、やすく付けけるなり。この比は深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞こゆる、いとむつかし。(中略)何事もめづらしきことをもとめ、異説を好むは、浅才の人の必ずあることなりとぞ
(吉田兼好『徒然草』より抜粋)

これを意訳すると、

昔の人は、わかりやすく名付けたものだ。しかし、最近は知識をひけらかすかのように珍しい名を付けるような者が多いのはよくない。教養がない。

となります。現代におけるいわゆる「キラキラネーム」事情と重なりますね。完全に現代と一致

古代の文献には、その時代ごとに「最近の若者」をいぶかしがる文言が散見されます。嘘か真か、古代エジプトの壁画にまで描かれている、といった話しもあります。もはや伝統芸能

さて、皆さまは以下のどの世代でしょうか?

大正世代(1912年~1926年生)
昭和一桁世代(1926年~1934年生)
焼け跡世代(1935年~1946年生)
団塊の世代(1947年〜1949年生)
しらけ世代(1950年〜1964年生)
新人類世代(1965年〜1970年)
氷河期世代(1970年〜1983年)
プレッシャー世代(1982年〜1987年)
ゆとり世代(1987年〜2004年)
さとり世代(??)

たとえば「しらけ世代」。
三無主義とか言われませんでしたか?
「無気力・無関心・無責任」
こんな言葉を上の世代から投げかけられてどうだったのでしょう?
「新人類」なんかもパッと見はカッコイイですけど、そこには「常識が通じない」とかの意味も含んでいたわけです。
いやいや。そんな事ないでしょ?

私なんかは元祖ファミコン世代でもあるわけで、小学生当時なんか父親世代に言われたものです。

「今の子供は末恐ろしい。ゲームをするから命のありがたみがわからない。リセットすればやり直せると思ってる。」

いや、そんな訳ないやん!

思ってましたよ、逆に。

大人ってバカだなぁ」って。

そもそも、ゲームを作って買い与えたのはあなた達ではないですか?それで稼いで銀座や新地で飲み歩いていたんでしょーよ。

ブーメラン甚だしい!笑

いつか見たテレビ番組で、社会心理学者が語っていた言葉を思い出します。

「人間は、年を重ねるごとに自分の経験に依存するようになる。だから新しいものがなかなか受け入れられない。悲しいかな若者批判は、ある意味で人間の本能的な行動なのです。」

なるほど。

相撲や歌舞伎も、元を正せば最初はイロモノ扱いだったはずで、それが長い年月を経て伝統文化へと昇華したわけです。何でも批判するスタイルでは新しい文化は生まれませんね。
だから私も「君のドルチェ&ガッバーナ」を素直に受け入れるようにしました。笑

ところでこの話し、実は世代間だけの問題でもありません。例えば私は介護施設で管理者をしていたわけですが、古参の職員が言うてくるんです。

「あの新人、使えません。」とか。

いや。あなたが新人だった頃、先輩から同じ扱いされて私に相談しに来ませんでしたか?

と、思うわけです。

初心忘れるべからず

ここにはそんな意味も含んでいると思います。

なお、これは全業種に共通する事項です。私も開業してようやく1年を迎えるひよっこですが、これから開業するたまごさんに老害とか言われないように気をつけようと思います。

あ、ニワトリさんも、もちろん気をつけてくださいね!

☎06-6415-9020

ツナグ“優しい”行政書士事務所 阪本 光

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