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リメイクは、物と想いを繋ぐこと


古いものがもつ魅力

実家にある古い桐箪笥。祖母から譲り受けた寿司桶。幼い頃大切にしていたぬいぐるみ。これらのモノには、時を経た温もりと、それらを大切にしてきた人たちの想いがあふれています。

ミニマリストという言葉が流行っている最近では、使わないモノは潔く手放しましょうという言葉を見聞きする機会が増えました。私もミニマリストの思考には共感できる部分があり、意識して実践している側面(**専用ではなく汎用性のあるものを買って使いまわす、手入れをすれば何十年と使えるような、昔からある良い品を買うなど)があります。

ただその一方で、完全なミニマリストにはなりたくないという思いがあります。それは、思い出の詰まった品を過去から未来へ繋いでいきたいという思いがあるからです。私の祖母とお姑さんはとても物持ちが良く、そんなものよく今まで保管していたなと感心することが多いです。
特にお姑さんは、夫が幼い頃来ていた普段着やおもちゃなどもすべて保管されていて、義実家へ遊びに行った際のうちの子たちのおもちゃは、パパが幼い頃使っていた古いおもちゃです。

まだ幼い子供たちにとってはどんなものも目新しく面白そうに映るようで、子供たちは喜んで遊んでいます。かつての持ち主だった夫も、夫を育てたお姑さんも、懐かしのおもちゃを見ることで思い出がよみがえり嬉しそうに顔を綻ばせている、そんな光景を目にする度に「なんて穏やかで幸せな世界なんだろう。素敵だなぁ。」と感じる私が居ます。

モノを通じて、想いを繋いでいきたい

私にとって古いものは、ものとしての存在価値だけでなくそこに込められた人の思いを受け取ることのできる特別なものです。その思いを受け取った時に、自分ごとのように心がほかほかしてきますし、そんな大切な思いを自分の子供たちに引き継いでいきたいと感じます。

モノを繋いでいくためにできること

とはいえ、祖母やお姑さんから引き継ぐものの中には修理しないと使うことができないものや、そのままでは使う当てがなさそうなものも沢山あります。
そんなものを受け継いだ時、私がやることはリメイクです。これをどんな風に生まれ変わらせよう?と考えることが私にとってはとても楽しくワクワクする時間です。自分で考え生まれ変わらせたものには、市販品を買うことでは得られない愛着も湧きます。それを目にするかつての持ち主と、新しい持ち主が嬉しそうな笑顔を見せてくれることも、私がリメイクすることを好む理由の一つです。


最近受け継いだもの - 古い浴衣

つい最近お姑さんから受け継いだものがあります。それは、夫が幼い頃に着ていた浴衣です。

今回はその浴衣を甚平にリメイクしたあと、布染めをしてみました!実は染物を自分一人でするのはこれが初めてで、作業中なかなかわちゃわちゃしながらも、完成品は大満足の出来栄えでした❣
染め作業については、私自身の経験からの学びのシェアを目的に後日noteに纏めます。

染める前(作業中にnoteに載せようと思って慌てて撮りました💦)


きれいな水色に染まりました♪


パパ(以前の持ち主)と息子(新たな持ち主)の反応

出来上がった浴衣を見て、いちばん喜んでくれたのは5歳の息子でした。
「わぁー!ママ大好き!パパが帰ってきたら見せてあげようね♪」と言ってくれた可愛い笑顔だけで、向こう数週間幸せ気分に浸れます(笑)
肝心の夫は自分が昔着ていた記憶があまりないからか、エモーショナルな反応(笑)は得られませんでしたが、古い浴衣がこんな風に変わって使えるものになるんだ!と感動していました。お姑さんも、いい感じになったねと笑ってくれました。

感想と言う名のまとめ

私にとってリメイクは、楽しくて自分も周りも幸せな気分にすることができる、大切な手段です。そして単なる作業ではなく、モノと人、過去と未来を繋ぐ創造的な行為でもあります。
リメイクされたモノを手にする人は、そのモノが持つ思い出や、それを作り守ってきた人の想いを想像し、温かい気持ちになります。そして、そのモノを自分なりにアレンジすることで、そのモノに思いという名の価値を新たに追加していきます。

これからも私はリメイクを続けるし、リメイクが持つ魅力を知ってリメイクにチャレンジする人が増えたら素敵だなと感じています!

なので自分が行ったリメイクの記録を、HowToとして発信する形でリメイク文化の浸透の一助になれたらと思います。


本日もありがとうございました!

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