自然な繋がりをありのまま保存できてこそ世界は持続可能へ。人が人として暮らしてゆけるんだ
vol.20【ワタシノ子育てノセカイ】
日本の病は愛の欠如。愛がないと失う怖さで微動だにしないから。愛があれば、誰かのために世界を失うことをいとわないし、世界のために失いたくない誰かができる。
ーーー
お母ちゃんは他人?
離婚したら家族やなくなるん?
親子はどうなるん?
おもむろにジロウが尋ねてくる。
プレゼンから1-2週間。
Facebook投稿から4日くらい。
何があったか私は知るよしもない。
しかも子は勝手に育つ←
ジロウはいつも私に、世界のリアルを教えてくれるんだな。
ーーー
2022年暮れ。
13歳タロウは私にますます、世界の拡がりを教えくれるようになる。
お母ちゃん、
テストで勉強したとこ
でたらうれしい?
自分の考えが、人と違ってふしぎに感じたとき、タロウは私に確かめようとする。今回の質問では、先生とクラスメイトの多くが「うれしい」だったらしい。
なんで?なんで?と弾む私にタロウの頬が緩む。
テストってな、
勉強したとこがでるんちゃうん?
習ったトコがでて、
なんでうれしいって思うんやろ?
唸って大爆笑する母を、タロウはキョトンと見つめている。
ーーー
先生や友達に聞いてみたら?と促す私にタロウはマゴマゴ。
タロウは数学が好きだから、テストでは満点がつづいている。同級生も知っていて、聞けない理由はどうもソコらしい。
誰かを傷つけるかもしれないから。
私は何重にも考える。
誰かが傷つくかもしれないからと、あなたが傷を被る必要はない。傷らしきものが世界の歪みならどうする?
そもそも痛いかどうかは人しだい。
守りたいのは相手?自分?
歪みの傷を守れば守るほど、世界は傷だらけになって、傷にすら気づかなくて、さいごは手当もできなくなる。
スポーツで成績をだせば、たくさんの人がその結果と努力を褒めてくれるけど、まま勉強ではそうはいかない。
日常的にこつこつ続けて、工夫して、結果をだしたなら、隠すことないじゃないか。それがたまたま勉強だっただけ。しかも本題は点数じゃなくて「人の気持ち」の探求やし。
みなそれぞれに才能がある。
それでええやん。
でもま、口にしたらどうなるか。ふむ。だからお母ちゃんがココでもドコでも褒めときます。
タロウの陰の努力はすばらしいねん。
ーーー
2023年10歳ジロウとの密会中。
14歳タロウを偶然捕獲する。
お母ちゃん、
相対性理論の話あるねん!
母にあるのはタロウの話だけです←
車を運転する私に向かって、タロウの弾丸お喋りがはじまり、ジロウは地蔵のようになる。
息つく暇もなくアウトプットするタロウの目は、宇宙で輝く星みたいで、一緒にいる時間は、ブラックホールに吸い込まれるみたいだった。
車をちょっと停めて、
何もせずにただ、
タロウの顔見て、
話を聞きたいのに、
時間が、なかった。
もしこの5年間、「普通」の親子みたいに時間があれば、どんな日常だったんだろう。
考えても意味がない。
過去には戻れないどころか、存在しない過去なんだから。
後悔できる母子の時間は、なんて尊い瞬間なんだろう。
時はただ刻々と過ぎてゆく。
今この瞬間に、感謝するんだ。
だけどタロウの相対性理論の話は、どこかあきらめきれない私たち親子の希望を、もしかしたら叶えてくれるんじゃないかと妄想させた。
まぁ、ミラー越しで眩しかったし、ええか。
ーーー
偶然だけにタロウは先にバイバイ。
去り際にジロウの質問をタロウにする。
お母ちゃんって他人?
離婚したら家族と親子はどうなるん?
キョトンとする14歳タロウ。
なんで他人やねん。
家族やし親子やろ。
エクボくっきりでかけてった。
振り返るとジロウは顎ひいてニヤケテル。
離婚の話をした2年前、タロウは12歳。
コツンと合せたおでこが熱かった。
一方、ジロウは小学2年生終盤。
母の膝上陣取って地蔵みたいになってたな。
ーーー
お母ちゃんは他人?
会えない理由をこねくり回したジロウ。
むしろ世から素直に受けとっただけかも。
とりあえず「他人」の意味を聞いてみた。
ほかのひと、かな?
まぁ、あながち間違いでもない。
人間の世界は他人と自分でできている。
とはいえ親と子は親子です。
ビッグバンみたいに、なんでかそうやねん。
ーーー
愛は自分の軸と絆の力を育ませる。愛満ちるほど、自分と世界は近づき、失うものすらなくなって、病は自然と消えてゆく。
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▼親権制度を含む「家族法制の見直し」
国民の意見募集~2023.2.18(土)
▼説明会アーカイブ
家制度解体させて日本を革命するお話
00:00 「最もお伝えしたいこと」
05:29 「共同親権によって何が変わるのか」
家制度・親権制度の歴史
34:48 「中間試案に関する意見(案)要旨」
普通養子縁組 と単独親権制度
▼そもそも親権制度ってなんやねん?
▼タロウさまご推薦マンガ
「相対性理論」への興味はココから