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【読書レビュー】なぜ、人は話を聞けないのか?_マインドフル・リスニング

前の記事で聞き上手な人の特徴、聞き上手になるポイントを見ていきました。


そうは言っても、感情的になってしまって

上手く話を聞くことができない。

そんなこと、あると思います。

今回は

・人はなぜ上手く話を聞けないのか?

・話を聞いているのに関係が悪くなる理由

・どうしても、良い聞き手になりたい

この点について、学んでいきたいと思います。

今回も、この本!

■本からの学び

1.  人の話を聞けないワケ
2.  聞いているのにうまくいかないワケ
3. 優れた聞き手になるヒント


1.人の話を聞けないワケ

✔️自分の中から聴こえてくる批判や意見に耳を傾けて、話し手の言葉に集中できていない


 相手へ目線をやり、黙って聞いている。

 一見すると、すごく良く聞いてそう。

 でも、頭の中では、

 (あー、いつまで、この話続くんだろう?)

 (次はこう言って切り返そうかな?)

 (この人、論点ずれてるなーー)


 などなど、

 実は内なる自分と会話してる。

 そんなことありますよね。

✔️聞く事を自分の役割と思っていない

上司と部下の関係でよくある話ですが、

話を聞くことを自分の役割じゃないと思っていると、会話することすら、
時間の無駄。

業務の内容については、聞いてくれるけど、

ちょっとでも、感情を会話に入れたら、
「無駄口叩いてないで、働け!」

みたいな声が飛んでくるかも。。(つらい)

リーダー(上司)こそ話を聞け!

って言う、研究結果も出ているのに


聞き上手 🟰 出来るビジネスマン

という文化がなくて、

話を聞くのが自分の大事な仕事!

という風に、なっていないように思うんですよね。

✔️ 人の話で意見を変えるのはダサいと思っている

話を聞いて、納得する。

そして、自分の意見が間違っていると感じたら意見を変える。

これを、嫌がる人たまにいるんですよね。

自分の意見が正しい!

って思ったら変えない。

人の話を聞いて、意見を変えるなんて。
そんなの言い負かされたみたいで、ダサい。

みたいな感じでしょうか?

2.聞いているのに上手くいかない

話を聞いているのに、なんだか会話をすればするほど、食い違って関係が悪くなるって経験ないでしょうか?

会話をする時に、覚えておいてほしい観点があるんです。

それは、

「タスクチャネル」 と 「関係チャネル」

タスクチャネルっていうのは

会話の内容そのものに目を向けること。


関係チャネルっていうのは

会話をしている相手が自分に対してどう思ってるかに目を向けること。

この時、会話そのものの内容はほとんど関係ないわけです。

分かりやすい例で思いつくのが

夫婦喧嘩とかが同じ状態になるんですよね。

個人的な経験では。笑

意見が食い違った時に、

タスクチャネルに目が言っているときは、

会話の中身に目が行って、

仮に見解が違っても、

単なる見解の違いと認識して、

冷静に話ができる。

一方、


関係チャネルが働いている状況で、

意見が食い違った場合

この人は、自分のことを信頼してない!!

だからこんなこと言うんだ!!

この人は、私のことを馬鹿にしてる!!

みたいに、話の中身にちゃんと目を向けず

相手の言葉が

自分の存在自体を

批判しているように感じ、

会話の内容も、

勝手に、相手が自分を侮辱していると思い込みながら、言葉を受け取るようになってしまう。。


こうなると、あっという間にお互いの関係性は悪くなりますよね。


相手が投げかけた言葉が、全部自分の存在を否定してるように感じてしまうのですから。

この本では、会話が関係チャネルに侵食された時の解決策を示してくれています。

ぜひご参考に!

意見の相違による緊張を緩和するための一つの方法は、

意図的に関係チャンネルに意識を集中させ、

相手との関係維持に注力することである。

この方法なら、

議論していることが何であっても混乱する心配はない。

一時的にタスク遂行のことを意識から外し、

関係維持に焦点を当てることで、

仕事からパーソナルなものを切り離すのである。

ビジネスの目線で書かれた本になるので、仕事からパーソナルを切り出せと言ってます。

でも、夫婦喧嘩でも一緒だと思ってます。

一旦、お互いが関係チャネルに目がいってしまったら、伝えたい事実はさておき、

とにかく関係の維持、回復に努めよう!

ってことです。

(これから気をつけよう。。)


3.優れた聞き手になるヒント

傾聴は筋トレと似ています。

訓練、忍耐、努力。

そして、最も重要なこととして、

優れた聞き手になろうという、強い意志

意識したらすぐ出来るそういうものではないんですね。

その前提で、どんなことに意識が必要か

この本では6つ示してます。

✅100%の注意を向ける

✅話を遮らない

✅話の途中で判断や評価を下さない

✅自分の解決策を押し付けない

✅より多く、良い質問をする

✅振り返りをする

前の記事でも同じようなことを書いていますが、

まず、しっかりと相手と向き合い。

途中で勝手に判断しない。

質問をして、話を深掘る

これですね。

■感想

一般的に夫婦喧嘩は、関係チャネルに目をやって会話しているから起きるんだろうなと。

仕事で同じことを言われても、事実だけに目をやり、落ち着いて話のずれを修正できるのに

夫婦だと、

・あの人は私に興味がなくなったとか

・自分のことを信頼してないからあんなこと言うんだとか

自分と相手との関係が冷めてきてるから

反対意見を出してくるんだ。

みたいに思ってしまう。

そして、

ちゃんと話をする機会を作るとか、

話をする時に真っ直ぐ相手に向き合えばいいのに、ついついスマホを片手に話をしてしまう。

たまにゆっくり話を聞く機会があっても

話を最後まで聞かずに

・この話は自分に関係ないとか

・(話し手の1日の活動を聞く中で)こうすれば楽なのに、なんでそんな風にやったんだろう?

とか、判断や評価をしてしまっている。

なんとなく、毎日話を聞いてるんだから

コミュニケーション取れてるだろう。

って勝手に思ってました。

でも、全然聞き上手じゃないですよね。

まず隗より始めよ。

じゃないですけど、家の中から聞き上手になるトレーニング始めようと思う今日この頃です。

最後まで記事を読んで頂きありがとうございました!

この記事が読んでくださった方のきっかけになれば幸いです!

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