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性風俗のいびつな現場 坂爪真吾

 コロナ禍で様々な業種が営業自粛を余儀なくされている昨今、性風俗産業に補助金を給付すべきか否か、という問題が立ち上がっている。
 地上波では取り上げられにくい話題ではあるが、ネットではかなりの盛り上がりを見せている。
 この問題を誤解している人も多いので、述べておくと、風俗店舗の経営する事業者に補助金は支払われない一方で、風俗嬢には補助金の支払いの対象となっている。ゆえに一番救済されるべき困難にあえぐ人々にお金がまわるようにはなっている。
 
 ただ、今回の報道を見ていて、僕が気になったのは、風俗嬢が、そもそも望んで風俗業に従事していないという実態である。
 借金や子育て、親の治療費等、お金のために仕方なく、そんな声が多く聞こえてきた。
 

 そんな状況の最中に読む価値のある1冊を紹介したい。
 
『性風俗のいびつな現場 (ちくま新書) 坂爪真吾』

 出版されたのは2016年だが、本書でも取り上げられた問題は2020年の今も解決されておらず、色褪せることはない。いや、むしろコロナ禍で、客足が遠のく現在のほうが深刻ではないか。

 本書は性風俗に関するルポルタージュであり、活動記録であり、また社会への提案書といういくつもの体をなしている。
 貧困問題の最前線を切り取り、現状を最大限利用しようとする坂爪真吾のアクチュアルな姿勢。『解決策をあぶり出してやる』、という強い意思をとても感じました。
 
 では、内容に入っていきたいと思います。 


 1.要約

 本書では4つの風俗店の事例を通して、働く女性の困難さ、それを救う可能性を持った力の持つ職場であること等々一言では言い尽くせない風俗の多面性を描いている。

 1つ目は、妊婦・母乳風俗店(店名不明)である。週2、3回、わずか2~3時間程度の勤務で、月に10万~30万程度稼げる。かなりのホワイトな職場である。シングルマザーがこれほど短時間に高い収入を稼げる場所はない。また、無料の託児所も付いており、福利厚生も問題ない。風俗というネガティブなイメージがある一方で、働きやすい良い職場というのが存在していた。しかし、この妊婦・母乳風俗店は、優れた容姿、テクニックが女性には求められており、誰でも働けるというわけではない。


 2つ目は、激安風俗店(サンキュー)。安い利用料金でサービスを提供する店のことである。通常の風俗店では高額の追加料金が発生するようなサービス、あるいは高額の追加料金を支払ってもさせてもらえないような過激なサービスを無料オプションとして提供している。妊婦・母乳風俗とは対象的に、風俗の墓場とまで呼ばれるひどい職場である。他で稼げなくなった女性が紹介やスカウトを経由して集められる。紹介される女性は、容姿の劣ったパニック障害及び糖尿病持ちのシングルマザー。サンキューはこちらの女性に過激なサービスを行うように指示した。このようなひどい職場でも、他に稼げる場所がないという理由で働き続けるのである。


 『福祉や行政につなげばそれだけで彼や彼女が救われる、ということはありえない。せいぜい「つながらないよりはマシ」程度の変化しか起こらない場合もあるし、生活保護費や障害基礎年金をお酒やギャンブルにつぎ込んでしまい、逆に状況を悪化させてしまう場合もある。……生活していくためには、……生活保護でもなく、限りなく管理売春に近い激安デリヘル……で働くという選択肢しかない。 ……管理されてはじめて稼げる女性、容姿や年齢にハンディがあるため過激なサービスに頼らざるを得ない女性、福祉や行政とつながれない、もしくはつながっても生活の困難から抜け出せない女性にとっては、……唯一の「福音」になってしまう、というジレンマがある』
 Kindle版909頁


 もちろんこれらの女性を救うための場所がないわけではない。婦人保護施設というものがある。しかし、ここではスカウトや怪しげな人達から女性を守るべく、携帯電話を没収させ、外界との連絡を断たさせる。これにより女性からは刑務所と呼ばれ、避けられてる。


 著者は、このように非合理な環境にもかかわらず、それでも風俗を続けていかざるを得ない状況について「不合理の合理性」と呼んでいた。


 3つ目は、地雷(デブ、ブス、ババア)専門店、デッドボールである。地雷店とは女性の劣った容姿をウリにしている店である。こちらの店にもサンキューのような、他に働き場所のない女性が集まってくる。

 しかし、サンキューとは、労働環境が全く異なる。面接時に生活環境の細かい聞き取りを行い、女性の状況把握する。常にスタッフが女性のケアを行っている。長く働いてもらうために、色々な策を講じている。ただデッドボールの経営者は、自助努力できる女性に対して助けるのであり、自分で頑張れない子には助けるつもりはない、とも、述べている。
 そして、著者は、地雷店の陥りがちな問題を「デッドボールのジレンマ」と呼んでいた。劣っている、ハンディを抱えた女性に金を稼がせるためには、その劣後した点を逆手に取り(ブス、ブサイク、デブをあえて売りにして)、サービスを提供する。これにより金を稼がせることはできるが、個人の尊厳や女性性を傷つけてしまう、というジレンマを抱えている、ということである。

 このようなジレンマを克服するにはどうするれきか?

 そんな疑問を残しつつ4つ目の風俗店が紹介される。
 
 4つ目は、熟女専門店、おかあさんである。このおかあさんでは、系列店を含めて40代〜70代の中高年女性が数百名在席している。この店も上記の風俗店と同様に困難を抱えた女性が集まってくる。職場環境を良くするために、おかあさんの経営者は働く女性に対して弁護士の紹介、市役所の手続き、大家さんとの家賃交渉等を行っていく。採算度外視の生活支援を行う。ここから著者は福祉との連携の必要性が「デッドボールのジレンマ」を乗り越えることが必要と訴える。


『多面体の風俗の世界で起こっている……複雑な現象を……センセーショナルに……消費するのではなく、福祉というフィルターを通して……「社会問題化」することができればそこから司法や医療といった表社会の人材や制度、スキルやノウハウを風俗の世界に招き入れることができるはずだ。風俗の世界で起こっていることが「他人事」ではなく「自分事」である、という理解が社会的に広まれば、それが議題解決のための突破口になり得る』
 Kindle版1816頁
 


 通常のソーシャルワークで補足ができない、支援の必要な人々もデッドボールならば補足をすることができる。デッドボールの可視化機能について評価していた。ソーシャルワークとデッドボールの両輪により、よりより支援を行うことができるのだ。
 そして、実際に、弁護士や若者生活支援困窮支援の臨床心理士と共に、デッドボールで無料の相談会を実施して具体的な生活のアドバイスを行っていくことになる。
 以上の連携により、風俗店は社会的存在意義になりえる、と著者は述べている。
 


 2.解説


 じゃあ、内容に入っていく前に昨今の性風俗産業の文脈、つまり性風俗産業への語り口はどのように変化したのか、についてざっくりと触れていきたいと思います。 
 最初に取り上げるのは1994年に出版された宮台真司の「制服少女たちの選択」です。この本では、援助交際を行う女子高生を軽やかでクールな存在として主張しています。

 援助交際がクール!?全く信じられませんよね笑。もちろん、この主張は、当然賛否両論を呼んで、多くの人に支持されたわけではありません。  
 しかし、個々人のモラルの問題として語られてきた性風俗の文脈に、宮台が一石を投じたのもまた事実です。

 もう一つ言えば、宮台の新鮮な語り口に魅了された読者は少なくないわけです。そして、院生時代の著者もまた、宮台からどっぷり影響を受けていたことを告白しているわけです。


『当時、流行っていた斎藤環と宮台真司を足して二で割っておまけにフーコーを掛け合わせたような陳腐な結論を無理矢理モデル化して提示するという……上野先生(上野千鶴子)完膚なきまでにこき下ろされる……』
Kindle版2,411頁


 
 上野千鶴子自身も宮台真司と対談本を出したりして、共犯関係的に性風俗の文脈を作り上げてきたんすけどね。ちょっと釈然としない笑。おまいう!?て感じです笑。院生時代の著者の結論がどのように批判されたのはわからないすけど。

 まあ、何にしても当時の日本の批評及び文芸評論界隈の性風俗に対する取り扱いは良い意味でも悪い意味でも面白かった。
 けれども、2000年代半ば以降、性風俗の文脈は大きな変化を迎えることになるわけです。
 
 『貧困』の登場です。反貧困ネットワークの湯浅誠や作家の雨宮処凛等が日本社会に巣食う貧困を取り上げ始めます。この両者の活動は世間に大きな影響を与えます。そして、貧困は遠い国の話ではなく、目の前で起きている、そんな現実が認知される。貧困が社会問題として認識され始めるのがちょうどこの頃です。

 宮台のような高らかな新しいライフスタイルとしての性風俗から、生活するために仕方なく性風俗をする。この頃から性風俗と貧困は基本的にセットで語られるようになる。
 本書でも名前が取り上げられていた、鈴木大介の書いた「最貧困女子」「出会い系のシングルマザーたち: 欲望と貧困のはざまで」「援デリの少女たち」。鈴木のルポルタージュでは貧困がまとわりつく悲惨な、性で金を稼ぐ女性たちが描かれる。描かれる女性の置かれた境遇や環境は思わず目をつぶりたくなる。

 まとめますと、個々人の道徳の問題→新しいライフスタイル→貧困問題。性風俗産業はこんなふうに文脈を変えて言ってたわけです。
 で、ちなみに本書は、3つ目の貧困問題として性風俗の文脈に位置づけられますね。

 さて、性風俗の文脈語りはこれくらいにして、内容に入っていきたいと思います。
 
 要約と重複してるんですけど、女性たちを助ける方法について、詳しく整理してみたいと思います。

 悲惨な女性たちを助けるには、①『どのようにして困窮した女性を見つけ』、②『どのようにして救えばよい』ということが重要になるわけです。本書は、現在、行われてる施策では不十分として、大胆な提言を行いました。性風俗を否定するのではなく、性風俗と福祉の連携が重要だと言っていましたね。


 ①『どのようにして困窮した女性を見つけるか?』
 
 今、行われている施策は、生活支援制度等の周知の徹底です。広報誌やインターネットを通じて、生活支援のための制度や支援団体のNPO法人の存在を広く伝えています。
 けど、この方法では、見つけられない困窮した女性が多くいます。困窮した女性は、支援制度を探せる能力が欠落していたり、そもそも行政について不信感を、持っている人も多いわけです。それゆえに、困窮しているからといって必ず生活支援を求めるわけではないのです。今の施策では一定以上の補足率は望めず、不十分なわけです。
 で、一方、激安風俗店はどういう存在かというと、障害を持っても、高齢でも、コミュニケーションスキルが低くても、何もスキルがなくても、お金を稼ぐ場所を与えてくれるわけです。こんな場所は他には存在しません。それゆえに激安風俗には、最後の砦として、の困窮した女性が集まってくる蓋然性が高いわけです。
 そして、著者は、そのような最後の砦になっている現場に出向けばよいとしている。具体的には、ソーシャルワーカー等が風俗の現場で無料相談会を行うべきだとしている。呼び込むのではなく、問題の渦中に自ら飛び込むことにより、今まで見つけられなかった人たちもこれにより、見つけることができる。


 ②『どのようにして救えばよい』

 通常の場合の救済策としては、大体以下のような感じです。
 NPO法人や行政機関にて、現在の状況を話す。生活保護を受けるための支援や住む場所の手配などをしてもらう。また、今すぐに助けが必要な人は、シェルターへ避難させる。生活保護による生活再建を行う、という風な具合。風俗との関係を切断する。市場から遠のくことで、生活基盤を作り直す。当然のことながらこのやり方には風俗への否定が入ってるわけです。
 
 しかし、著者の方法は少し異なる。風俗を否定しない。上記のように生活保護や住む場所の手配は行うが、性風俗との関係を切断しない。性風俗と福祉の両輪で支援を行っていくのだ。働く店舗はデッドボールやおかあさん等の環境の良い職場に限るが。
 理由は二つある。一つ目は生活保護は安すぎる、ということである。生活保護は生活の最低限は維持できるがそれ以上は望めない。子供がいれば、当然、色々塾や習い事。将来は大学にだって行かせたいわけです(だったら生活保護なんてもらうな!という批判はさておき笑)
 二つ目は、風俗や市場との切断は、女性を孤立化させちゃいます。風俗店にもコミュニティというのがあるわけですね。店員であったり、他の女性であったり話し相手もいるわけです。そこにいる人達は、みんな割と境遇も似たりよったりなんで、理解者であることは間違いないわけです。そういう人間関係を壊せば、孤立化を促します。暇でやることもないから、生活保護を全部パチンコに使っちゃう、なんてこともあるみたいです。
 なのでそういうケースを抑えるために、著者は風俗店に勤務し続けることを、否定しないわけです。あ、ちなみに言っておきますが、著者は、望まない風俗労働はちゃんと否定していますから安心して下さい。

 3.批判


 さて、上記の、風俗店(繰り返しになるが、デッドボールやおかあさん等の良い職場に限る)で働きつつ、支援制度を利用するという著者の立場はわかってもらえたと思います。
 ここは本を読んでいても意見が分かれるところだと思います。
 僕は割と肯定的です。理念はどうあれ、確実な解決策につながるわけですし。
 けど、それじゃあつまんないので、色々と批判したいと思います。
 たぶん強く批判するだろう人をチョイスしたので御紹介したいと思います。
 
 ほっとプラス代表理事で社会福祉士の藤田孝典。彼も真摯に貧困問題に取り組んでいる一人である。彼は明確に性風俗産業への従事を否定する。ちょっと長いけど、そのまま紹介します。



『知的障害、精神障害でやむにやまれずそこで働いていて、なかなか自分で判断がつかない方もいる。そもそも性風俗自体が持っている課題を解決するつもりがない。……今はぜひ休業、できれば半永久的に廃業に持っていってほしいと思う。その際には、社会保障をセットで、生活に困らないように。それが社会福祉の仕事だと認識している』

『私も18年間、生活困窮者の方の相談活動をやってきていて、実態を知らないというレベルではない。性風俗産業で働いている方たちの発言をかなり詳細に聞いてきている。例えば『本当は働きたくなかった』『大学の学費を払うためにやむを得なかった』とか、家庭で虐待があって風俗店であれば社宅を用意してくれるので仕事をしているという方とか、とにかく事情がなく風俗店で働いている方を探すほうが難しい。そして、その後は労働災害にかなり近いような精神疾患の罹患率。私たちも病院に付き添ったり障害者手帳を一緒に取得する手続きをやるが、元セックスワーカーの方たちの精神疾患の罹患割合が非常に高い。要は、危険な職場なんだという認識を多くの方に持っていただきたい』
 


性産業は廃止すべき?給付金対象外は職業差別? 賛成派と反対派、紗倉まなが激論。


 ちなみにこの討論会で風俗否定派の藤田(男)を賛成派の紗倉まな(女)が、ボコボコにするという奇妙な構図でした。
 藤田の議論の展開の仕方が悪かった。こりゃあボコられるわ。気になる人は是非動画をご覧ください笑

 動画内で紗倉は主体的に風俗をしている女性もおり、賛成、という立場だった。
 紗倉の風俗のイメージは衛生状態も良い高級風俗に限定して語っているんだろうなあという印象です。彼女自身が第一級のAV女優なんでそういう視点になるのも自然なことだとは思います。
 逆に藤田は大衆店以下の女性を多く相手にしているのだろう。高級店の女が社会福祉士の所に助けは求めるわけないし笑
 だから藤田と紗倉は、とてつもなく議論が噛み合わないわけです。共有している風俗店のランク?が違うからそうなるわけです。
 紗倉には『激安店を自ら選んで働いている人がいると思うか?』と問いたいし、
 藤田には『性格もルックスも色兼ね備え、キャバクラで大金を稼ぐことだって余裕。そんな風俗嬢は超高級店を選んで働いているのでは?』と聞きたい。
 あ、あと要由紀子の『風俗はコロナ安全説』という吹き出しそうな説にひろゆきがきちんとツッコミんでくれたのは良かったです。

 ああ、また脱線してしまった。さて、戻ります。

 風俗における多くの女性が、ひどい貧困状態に置かれていることは事実ですし、この点に著者と藤田の相違はない。
 
 おそらくだが、藤田は、『風俗に堕ちてしまう(この言い方は好まれないだろうが、あえて書く)』という階層の移動そのものに問題性を感じており、その運動を止めることに、重きをおいている。もう少しわかりやすく言うと、初めから風俗そのものを悪というよりは、風俗を始めなければいけない状態こそが改善しなければならない点なんだと思います。
 で、仕方なく風俗を始めてしまうと、どんどん精神的に病んでくる。もちろん肉体的なリスクも大きい。風俗を始めたばかりの時期よりも明らかに心身を摩耗してしまう。昼の仕事ができなくなり、抜けられない悪循環に陥ってしまう。
 まあ、こんな感じなんだろうと思います。だからセーフティーネットを拡充し、助ける他ない。  
 いかに留まらせるかが重要。藤田は『風俗は最後の砦派』ではなく、『風俗は墓場派』なのだと。
 
 藤田と坂爪は同じく社会活動家であり、どちらも真摯に問題に取り組んでいるが、そのアプローチは大きく異なっているわけです。

 なんでこんな違いが起きるのでしょうか?

 多分なんだけど、著者の坂爪は『市場への信頼』が心の底にあるのじゃないのかなあと思うわけです。明言はしてないけど。
 この信頼は市場が勝手に解決してくれる、という新自由主義的な信頼ではないです。もう少し正確に言うと、市場が生み出してしまったネットワークに身を預けることの大切さを信じているんじゃないかと思います。
 ネットワークで運ばれてしまった不遇な女性達を、ネットワークを利用して探し出す。そして、福祉という市場の外側で、生活基盤を作ったあとまたネットワーク内で運動させる。
 その市場のネットワークを利用する姿勢は、坂爪が代表を務める団体ホワイトハンズでは、障害者向けに射精介助というサービスを有料で行っているところから見てもよくわかる。
 
 そのネットワークを利用するのが坂爪で、切断するのが藤田。
 どちらも正しいし、その優劣を僕はつけることはできない……

 なんてカッコいいこと言いたいけど、仲悪いんだろうなあ、この界隈笑
 詳しくは全く知らないけど、セックスワーカーの活動団体SWASHである要由紀子とtwitterでバチバチにやりあってたもん笑
 

 では、最後に意見を一つ。ここは真面目な指摘です。
 

 坂爪の提案の最も問題なところは、風俗の経営者に依存しすぎてしまうということです。
 より良い職場作りだって、福祉との連携だって、経営者が必要と判断しなければ、やらないわけです。儲からなければやらない。ただそれだけです。
 
 労働環境を整えるような仕組みを、外圧で作り上げられるかが、大事なんじゃないのかなあとも思います。正直そのへんの提案が、弱すぎ。

 『福祉と連携すれば、風俗のイメージ改善!』

 という坂爪の主張はほとんどファンタジーに近い。もちろん本人もわかっていると思うけどね。
 それこそ、直接行政が手を加えて強制的にでも改善できるようにならなければならないのな、と思います。
 まあ、今言ったような気になる点はありたしたが、それはこれから解決される問題です。
 実際、ホワイトハンズでは「夜の世界で孤立している女性・1万人に支援を届けるプロジェクト」なるものを立ち上げて、生活環境の改善に取り組んでいます。
 そのような真摯な取り組みには頭が下がる思いです。色々と意見はあるが、目指すべき方向は一つなので、頑張ってもらいたいです。
 




 
https://book.asahi.com/article/11573995

ちなみに、宮台真司も、後に「制服少女たちの選択」の射程範囲のメインは1996年まで。また2000年以降は貧困化進んでおり、社会文脈が変化した、と述べている。

https://times.abema.tv/news-article/8626364



http://www.whitehands.jp/eh2.html



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