「かっちゃんの国語力」の話

毎朝7:10から放送中の

「はなかっぱ」


というNHK教育の番組をご存知だろうか?


子供向けのアニメではあるが……
なかなかに味わい深い作品だ。

はなかっぱは、やまびこ村で暮らす
はなかっぱ一族の子供。
頭に花が咲く。

子供のうちは
「とりあえずの花」
が頭に咲いており、大人になったら、ひとつだけの自分の花を決める。

はなかっぱ一族の頭にだけ咲く 

「わからん」

という、食べると若返る花を狙うのが蝶兵衛ちょうべえ

彼は孫のアゲルちゃんと、がりぞー(蝶兵衛の元に修行に来ている)を使い、わからんの入手をたくらむ。

アゲルちゃん≒ドキンちゃん
がりぞーー≒バイキンマン

と言えば、わかりやすいだろう。
 
基本ゆるいギャグ路線の話が多いが、時に涙あり……
あと、ちょいちょいあるのがシュール&ブラック。

(え……朝の子供向けの番組でこのラスト?)

良くできたショートショートのような……

時に、そんな雰囲気を、5分✕2本立ての中に散りばめる番組だ。

ちなみに終わるのが7:20で、息子はこれを時計代わりにして家を出る。

さて今日の話は。

はなかっぱの祖父、はす次郎は若い頃、冒険家で世界中を旅していた。


ある島で、七色に輝くかすみ草を押し花にしてはなかっぱの祖母、かすみに手紙を送った、と思い出話しをするが……


かすみは、そんな手紙は受け取っていないと言う。

「かめきち(だったかな?)に頼んだんじゃが……アイツ、忘れおったかな?」

島で出会った亀に手紙を託したという。
 
やいのやいのやっていると……

ピンポ~ン♪

玄関のドアを開けると
そこには年老いた一匹の亀が!
 
手に、ボロボロの手紙を持って……

はす次郎との約束を果たす為に……

「ありがとう」

と、嬉しそうなかすみ。


「ええ話じゃな……」

と呟く私。

「いい話だった……」

息子も続く。

「えっ?これは、いい話なの?『手紙を亀に託すな』って事でしょ?」
 
とかっちゃん。

「……」

絶句する息子。

「違う。違うそうじゃない」

慌てるつくね。

「えっ?だって、ダメでしょ?遅いし、ボロボロよ?」
 
「残念ながら、かっちゃん、これが国語のテストなら23点くらいだわ」

「えっ?意外と点、高い!」

「おっ、あっ……えっ?」

「やったー!」

まあ……いっか。

ドラマやら映画やら見ていて、こういうのが本当に多い。

「何で今、この女の人怒ってるの?」

とか。

主人公が嬉しくて泣いているシーンで

「何でこの人泣いてるん?何が悲しかった?」

とかな。

イチからか?
イチから説明せんとダメか?


説明すると


「えぇ〜!そうなんじゃ!むっずかしい〜!」

えぇ……
こんなに分かりやすく、描かれているのに!?
顔見りゃ分かるじゃろ?

あっ…
そうよな、分かんねぇのか……

世の夫婦の間で喧嘩とかすれ違いが起こる訳だわ。
 
言葉で伝えねば、どうしようもない。
言葉を伝えても、伝わらない時だってあるんだから。

やっべ!
何か良い感じの事言ってしまった気がする!

これは……
飲むしかない。


 

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