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関心集める「言語化」と「言語」/生成AIが何をどう変える? 山下 郁雄の“目”

 書店を覗くと、入り口周辺や主要な導線付近で、自己啓発ものコーナーに良く出くわす。瞬考、1分で話せ、1秒で答えをつくる力、アウトプット思考、パラドックス思考、反集中、意思決定入門、発想の回路、賢くしなやかに生きる脳の使い方100、世界最高の伝え方-といったタイトルの書籍がズラリと並んでいる。それら自己啓発もののテーマ、キーワードにも流行り廃りがあり、いま、目に飛び込むのが「言語化」なるワードだ。ライターの端くれとして、思わず手に取りページをめくってしまう本が何冊も平積みされている。

 『すごい言語化』(ダイヤモンド社)の著者は、言語化コンサルタントと称する小暮太一氏。小暮氏は「ぼくらは自分の頭の中を5%しか言語化できていない」として、95%の未開分野を開拓(言語化)することの意義深さを強調する。『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)は電通コピーライターの荒木俊哉氏が、自身の経験に基づき、言語化する際のコツを披露し、「メモ書きが無意識の思いを言葉にしてくれる」と“まずメモありき”を説いている。

 言語化の大元となる「言語」そのものを取り上げた書物も人気を博している。『言語の本質』(中央新書)がその代表格となる。著者は今井むつみ慶大教授と秋田喜美名大准教授の二人。オノマトペ(さらさら、すらすら、ざあざあ、がたがた、げらげらなど擬音語、擬態語の総称)を主題に、ヒトはなぜ言葉を持つのか、子どもはいかに言葉を覚えるのか、言葉はどう生まれ、どう進化したかなどを解き明かしている。同書を中心とする言語関連本コーナーが大手書店に登場している。「言語化」や「言語」が“旬の素材”としてもてはやされている格好だ。

チャットGPT時代のキーワードは…

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