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【第11回】「アントレプレナーシップ教育」とは?(子ども向けアントレプレナーシップ教育編<No.1>)

こんにちは!note編集部より、大塚に変わりまして、今回の記事は池田がお送りします!


つくば研究支援センターでは、基本的に大人の起業家を対象としてベンチャー支援活動を行っていますが、最近では、「子ども向けアントレプレナーシップ教育(以下、アントレ教育)」にも着目しており、試行錯誤しつつ、子どもたちに対する起業家教育の実践に取り組んでいます。


今後、不定期にnoteでもアントレ教育について発信していきますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>


さて、アントレ教育編第1回となる今回は、「アントレ教育とはなにか」、「アントレプレナーシップ(=起業家精神)とはなにか」、について少し触れたいと思います。




▶『アントレプレナーシップ教育』の一般論


アントレ教育の現状については、文部科学省が、以下の資料を提示しているので参照ください。

(引用)文部科学省:産業連携・地域振興部会(第2回)(令和3年7月30日)配付資料


先日、TSUKUBA CONNÉCT #63 Get Started TC2024!! アントレプレナーシップが拓く未来 ( https://venturecafetokyo.org/event/tsukuba-connect-63/ )というイベントにて、筑波大学の五十嵐浩也教授がご講演されていましたが、アントレプレナーは、「ゼロの状態から事業を起こす創業者」という意味から「社会や市場で重要な役割を担っていく人物」と意味が拡大され、日本では、第二次世界大戦後に、「食っていく手段を!」とのことで、アントレプレナーの時代が発生し、アントレプレナーシップが生まれたとのことです。

また、中村寛樹氏(2020)の著書「はじめてのアントレプレナーシップ論」によれば、アントレプレナーシップとは「目指すべき方向性とビジョンを持って、自らの創意工夫や新しい価値創造により、組織や社会の変革を成し遂げること」で、自分自身のキャリアや人生設計を考えるうえで重要な要素であり、【生きがい】・【生業】・【やりがい】という3つのキーワードで考えうるものであるとしています。


▶アントレ教育ビギナーである私なりの視点


一般論を踏まえ、アントレ教育ビギナーである私なりの視点から、なるべく分かりやすく定義をしてみました。


広義のアントレプレナーシップ教育

自分らしく生きる、生き抜く力を養う教育で、従来みんながもっている力を引き出すもの


狭義のアントレプレナーシップ教育

起業家(アントレプレナー)に必要とされる(ような)精神・ものごとへの向き合い方を養う教育


<補足>「従来みんながもっている力」について

上述の五十嵐先生が、ご講演の最後に、ブロックの画像を示して、「みなさん、これ、何だと思いますか?」とと問いかけました。「ブロック」と回答するのが大人である一方で、子どもは「飛行機」と回答するそうです。「昔はみんな、飛行機とかに見えていたのだ」と。私にとっては非常に印象深く、感動した話でありました。

確かに、 私の子どもを観察していても、おもちゃのヨーヨーが聴診器に見えるようで、『ヨーヨー』の本来の使い方とは全く別の『聴診器』として遊んでおります。他の子どもたちに関しても、ありきたりなおもちゃや道具を、大人では考えもしないような使い方で遊んでいます。彼らの中では、その物体やストーリーは全く違うものとして認識・創造されているようです。

このような身近な経験から、アントレプレナーシップは、個人差はあれど、「実は誰でももっている力」なのではないかと考えています 。


▶おわりに


今後学びを深める中でまた変わっていくかもしれませんが、一旦このように定義して進めていきたいと思います!

これからもアントレプレナーシップ教育について考えたことを記事にしていきたいと思いますので、その際には是非ご覧ください!


※本記事は、個人的見解・意見を述べるものであり、つくば研究支援センターの組織的・統一的見解ではなく、それらを代表するものでもありません。