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映画『ストックホルム・ケース』愛しい強盗犯イーサン・ホーク

このイーサン・ホーク、かなり良いです。「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016製作)の粗野な夫役も好きですが、本作のお人好しな強盗犯も魅力的です。

監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を過ごすうちに、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう心理現象、ストックホルム症候群。その語源となった1973年にスウェーデンで起きた事件を基にした作品です。監督・脚本ロバート・バドロー、劇中歌ボブ・ディラン、カナダ・スウェーデン合作、2018年製作。

ストーリー

1973年、ラース(イーサン・ホーク)は、自由の国アメリカに逃れるためストックホルムの銀行に強盗に入る。ビアンカ(ノオミ・ラパス)という女性を含む3人を人質に取り、刑務所に収監されていた仲間のグンナー(マーク・ストロング)を釈放させる事に成功した。人質と交換に金と逃走車を要求したが、うまくいかず、事態は長期化。次第に犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な連帯感が芽生え始めていく。映画.com参照

まず、ラースが銀行強盗に向かう時の姿が、彼のイメージするアメリカンな感じでほほ笑ましい。テレビでも「銃を持ったアメリカ人」って報道されていました。

好きな音楽はボブ・ディラン。ラジオといつも一緒。劇中にボブ・ディランの名曲が流れます。

要求する逃走車は映画「ブリット」でスティーブ・マックイーンが乗っていたムスタング。アメリカ大好き。

ラースは大声で人質たちを怒鳴りつけても、どこか善人な感じが出てしまっていて、警察側にもなめられている。

2人の子を持つ母親でもあるビアンカは、ラースの行動から彼の本質を見抜いていきます。

人質たちの人命よりも、自分たちのメンツを優先する首相や警察。ビアンカが警察側に不信感を抱き、脱出するためにラースに協力しよう、と思うことは観ていて全く違和感はありませんでした。

ちょっと楽しい予告編です。

ストックホルム症候群、ありですね。


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