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ショートショート。のようなもの#40『日常のような非日常』

 私は、気がつくとファミリーレストランらしき建物内のドリンクバーっぽいシステムで数時間も粘っていたようだ。
 慣れない環境下での生活に疲れていたと見えて、浅い眠りについていたのか?目を覚ました私は、テーブルみたいな台に伏せていた。
 目の前には、食べ終わった食器っぽい陶器が並んでいた。
 冷めたコーヒーさながらの飲み物もカップであろう器の中に少量残されている。
 店内を見渡すと、サラリーマンらしきヒトや、女子高生らしきヒトなどが各々のテーブルっぽい台を挟んで談笑ごときことしたり、パソコン的なモノを使い作業風なことをしたりしていて賑わっている。
 私は、長居をしていた可能性を考えて、そろそろ出ようと伝票とおぼしきモノを手に取り、代金を支払い店を後にした。
 店員チックなヒトは、「ドウモ、アリガトウゴザイマシター」と、声と思われる音を投げかけて来た。

 その後、私は、街のような空間を歩いた。
 道中には、何かしらの建物っぽい建造物もあれば、信号であろう電飾鉄柱もあるし、自動車らしき四輪鉄箱も走っていた。さらには、犬的な四足歩行有毛種も存在した──。

「なるほど…こういうことになっているのか…」

 私が、ここへ着陸したのは今から三日前だ。
 さっそくスペースシャトルに戻ったら報告しよう。
『この火星という惑星にも、地球さながらの街がありました』と…。

*******

 私が、報告メールを送信してからすぐに返信メールが入った。
『やはり君は、疲れているようだね。君が着陸したのは、火星のような暮らしぶりをしている、地球という惑星ではないかアハハ。無事に火星へ帰還することを願う…』 

19XX年X月X日


               ~Fin~

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