ひとたまりもない
突然あなたは
わたしの人生にやってきて
白と黒しかなかった世界に
色をつけていくものだから
わたしったら舞い上がって
地に足もつかなくなったの
そもそも出会った瞬間に
視線が絡み合ってしまって
ほどくにはずいぶん時間がかかって
身動きも取れなくて困ってしまった
これを恋とか運命とか呼ぶのなら
わたし達ってなんて曖昧で残酷で
どうしようもなく孤独なんだろう
触れると
こわれてしまうことを知っていて
言葉にすると
嘘になってしまうことを知っている
だからこうして
視線を絡め合ったまま
ほどかずにそのままで
いたかったのかもしれない
熱く切ないまなざしが
わたしを強く縛るから
もう、ひとたまりもない
ひとたまりもない / 月乃
今日もいっぱい頑張ったあなたにご褒美を。
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