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だからこれは運命


雨上がりの夕暮れ
灰色の街はまだ濡れている

湿った空気が肌に張りついて
わたしは不機嫌になる

街の明かりがポツポツと
濡れた歩道に落ちてきて
まるでガラスみたいに
きらきらするから
絶望的に寂しくなって
あなたに会いにいったの

熟した悲しみごと飲み込んで
あなたの一部になりたかった

触れられる前からわかっていたの
わたしの肌はあなたを知っている

重なった瞬間に
星になって流れていった

遠い遠い果てしなく遠い
いつかの人生の片隅でも
わたし達はふたりぼっちだった
愛という奇跡の中を生きていた

だからこれは運命だと、言ったのよ



だからこれは運命 / 月乃




今日もあなたの空が希望に満ちていますように。

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