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ツキノエッセイ

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なにげない日常だったり、ふらりと立ち寄った過去や、ふと思い出した記憶を拾い集めて、言葉の花束にしてみたい。 切り取ったシーンをそのままに ノンフィクションを始めてみる。 人生…
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#エッセイのようなもの

エッセイ|夢のアンソロジー

エッセイ|夢のアンソロジー

窓を開けると、蝉の声もずいぶん遠くなっていて、今朝の風は次の季節の匂いをほんのりと乗せていた。

深く深くゆっくりと息を吸って、長く長くゆっくりと息を吐く。

ふだん無意識にやっていることをしっかりと味わうように繰り返してみる。

目を閉じ、風を感じながら。

一日のうち一回はこうゆう時間を取るようにしたい。たった三分でいい。呼吸を意識することは、今ここに在る自分を感じることだから。

ふわあああ

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大切な「おしごと」

大切な「おしごと」

今朝、窓を開けたら風が変わったような気がした。もう一度、目を閉じて風を感じてみる。
ずっと遠くの方で秋の気配が揺らめいていた。

あと一週間で八月が終わる。
月が変わるたびに同じことを思っているわたし。

「時間が経つのが早すぎる。」

ああ、また今月も呟いてしまった。
そして必ずそれとセットでやってくるのが、この言葉だ。

「わたし、この一か月なにしてたんだろ?」

家族と二泊三日の京都旅行をし

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