つきみ

人生模索中なわたし。

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  • 親愛なるアルフレドへ

    アルフレドは私の子供の頃から大好きな「ロミオの青い空」のキャラクターです。 幼ながらに彼の勇敢なところ、優しいところをすごく尊敬しました。 以来、私の永遠の王子様であり、親友であり、心の支えです。 そんな彼に私が一方的にお手紙を書いている、ただそれだけのものです。

  • つきみの詩集

    思いついた詩を書いています。

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ピアノの小さな夜

うたをうたう 寂しい昨日を流すため 私の体は空箱で 入れたいもので埋められる だから今夜は夜想曲(ノクターン) うたをうたう 無くした今日を探すため 私のハープは生きていて 主人の心に寄り添うの だから今夜は狂詩曲(ラプソディ) うたをうたう 生まれる明日を祝うため 私の声よ風となり 天と地とを越えていけ だから今夜は幻想曲(ファンタジア) 論舞曲(ロンド)、練習曲(エチュード)、狂想曲(カプリッチョ) 奏鳴曲(ソナタ)、それから鎮魂歌(レクイエム) そのどれもが私、ど

    • 自分を毎日深化させたい

      親愛なるアルフレドへ 今日ってとても春の陽気だったと思わない? 暖かかったから、夜も少し外に出てたの。 春はあけぼのっていうけれど、春の夜はなんとなく好き。 ツンとした冬の夜を経験したから柔らかくなった体感をしに行くの。 野良猫たちって春に発情するけれど、寒い冬を越えられたんだなって思うと、あの独特の鳴き声に妙な安堵感があるのよ。 だんだん、野良猫も少なくなってしまったけれどね。 消えてしまったものはだんだん脳から風化してしまうけれど、そこにはなんだか暗い部分を見るこ

      • 斜陽とチョコレート

        2月20日の夕暮れは 風が冷たく静かです 机の左はじの方 まだそこにあるチョコレート 悩ましく居座る西の部屋 丁寧に結んだリボンを するすると引っ張ると あっけなくほどけて 西陽にぽそっと落ちていく いつの間にか暮れた日の 名残の優しいオレンジが 世界を等しく包んでく 嫌な気持ちの大半は 向こうの方からやってくる 好きな気持ちの大半は 探してやらなきゃ見つからない 私はチョコの蓋を開け 綺麗に並んだ一粒を 乱暴に 思い切り口に投げ入れた ゆっくり歯の熱で溶けるチョ

        • 窓辺の妖精喫茶

          キラキラ光る窓辺には 私の愛するローズマリー 香りが頭を突き抜ける 爽快感に酔ってると 鉢の隅からひょっこりと 小さな妖精あらわれる 赤い帽子の妖精は いたずら大好き困ったさん 私の愛するローズマリー 勝手に摘みとる困ったさん 毎日ひょっこり妖精さん 決まって朝の8時頃 彼にはとっても悪いけど ラベンダー水作ったよ 水滴ぽたぽたと垂らして 窓の外までのばしたら ハーブクッキー置いておく それをもってお帰りよ 水滴の水 飲みながら 窓の外までいざなわれ ハーブク

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        ピアノの小さな夜

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        • 親愛なるアルフレドへ
          12本
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          3本

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          もう関係ないけれど

          親愛なるアルフレドへ 今日の夜はとても寒いわね。 三寒四温というけれど、ここ最近の気温は、暖かい日と寒い日を繰り返して春をお迎えするんだなって、なんだか実感するの。 なんとなく、元気が出ないの。 そんな日もあるでしょ? ただ、自分で明確に理由が分かるのだけれども。 私、人の幸せは素直に喜べていた気がするのだけれど、なんだかそうでもないみたいで。 今まで喜べていた人の幸せって、どこか自分と関係なかったり、本当に無害で大好きな人だったりで。 実は自分が心の深い部分で負けたく

          もう関係ないけれど

          サプライズされるのは嫌いだけどするのは好き

          親愛なるアルフレドへ 今日はお母さんへのプレゼントに買ったピアノがお家に届いたの。 もう待ちに待っていたわ!! ワクワクしながら箱を開けたし、組み立てが必要な電子ピアノだったから、無我夢中で一生懸命組み立てたわ。 それでね、今日ピアノが届くことはお母さんに内緒だったの。 いわゆるサプライズをしようと思って、完成したピアノは古いピアノがあったところに入れ替えたの。 ピアノはお母さんの部屋だから、必ず今日気づくわ!と思ってどんな反応するのか楽しみで仕方なかった。 ただ、

          サプライズされるのは嫌いだけどするのは好き

          春をかんじる

          親愛なるアルフレドへ 今日はお母さんの誕生日にピアノを贈るために楽器屋さんに行ったの。 ピアノといっても、電子ピアノだからそんな大層なものでも無いのだけれど。 コロナのご時世だからかしら。みんなおうちで楽しめるピアノの購入するのか4月まで入荷待ちなんてものもあって、到底お母さんの誕生日には間に合いそうになかったわ。 私の家の電子ピアノは1980年代のもので、なんとなく命が消えていくように日に日に音が小さくなっていくの。小さい頃からあのピアノを弾いていたから愛着もあるか

          春をかんじる

          毎日を幸せに過ごすには

          親愛なるアルフレドへ こんばんは。 少し日にちが空いたけれど、最近はどうですか? 私は、毎日何か意味のあることをしたいと思っているのに、いざ1日が終わってみると、大したことのない1日だったなって、そう思います。 いえ、大したことがあるなんて、すごく怖いことなのだけれども、人生に意味を作るためにはたまにはイベントを起こさないとって、それだけのことなの。 今日もとても平凡な1日だったのよ、平凡だったのだけれど、案外何もできなかった1日だったわ。 そう、私、今日やりたか

          毎日を幸せに過ごすには

          本が生まれて死んでゆくまで

          親愛なるアルフレドへ 今日は昨日話したお友達の赤ちゃんにお祝いを買いに行ったの。初めて買ったのだけれど、とても可愛いお洋服がいっぱいで、3時間も悩んでしまったの!(笑) 店員さんもきっと迷惑だったでしょうに、私がやっとプレゼントを決めたことだから最後には拍手されてしまったわ・・・(笑) それから大型の本屋に行ったの。ここ、とても田舎だから大きいと言っても都内にあるジュンク堂のような本屋ではなくて、それでもここらでは一番大きくて、立地がそんなによくないのにずっと続いてくれ

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          子供が欲しくない

          親愛なるアルフレドへ 久しぶりのお手紙になってしまったね。 実は、仕事が立て込んでしまって、深夜の時間も慣れない作業に没頭してしまっていたの。 多分、それもあって・・・ちょっと今日は変かもしれないけれど、許してください。 それでね、今日、友達に子供が生まれたんだよ。とても嬉しそうなラインが来て、赤ちゃんも元気そうですごく素敵だなって思ったの。 友達とのラインの内容は「名前どうしたの?」とか「明日から授乳がはじまるんだ!」とか、友達にとってもこの赤ちゃんにとっても、す

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          どうしようもなく寂しいとき

          親愛なるアルフレドへ 今日は病院に行ってっきたの。 私のじゃなくて、お父さんの付き添いよ。 待ち時間は本屋に行ってきたのだけれど、お父さんのお迎えがあるから、少ししか見れなかった。残念。 本屋さんて、いるとあっという間に時間が過ぎちゃうの。立ち読みもしてしまうし、そもそも選ぶのが楽しい。 私、もしかすると、本を読んでる時なんかよりも、本を選んでるときの方がよっぽど集中しているし、自分を見つめているかも知れない。 日によって気になる本が違っていて、昨日まで気になって

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          なんでも心の向き次第

          親愛なるアルフレドへ 今日もとっても寒いね。 今、灯油を切らしたから灯油をいれに行ってきたよ。 レシート見て気づいたんだけれど、今日は二十四節気の第24、大寒だったのね。 それを見たら、なんだかさらに寒くなっちゃった。 そういえば、昔、寒稽古を学校でやったことがあってね、どうして寒い時にわざわざ外で寒いことするんだろうってすごく不思議だった。 今でも寒稽古なんて悪しき風習!と思っているけれど、あの時はツンとした寒さの中で肺に血の味を感じることで、なんとなく肉体も精

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          2021/1/18

          親愛なるアルフレドへ 今日もこんな時間にお手紙になってしまったね。 実はお母さんが出せなかった郵便物を23時にもかかわらず中央郵便局に出しに行ったの。今日出したほうがいいものだからって、普通こんな時間から行かせないよね(笑) でも、夜に出かけるの好き。ひとりで運転したりお散歩したり。だから、そんなに悪い気持ちになっていないよ。今日もいい夜だったしね。 冬の夜はツンとしててあまり体調がよくない日は息を吸うと肺が痛くなるけれど、それも心地よく感じるんだよ。不思議だよね。

          2021/1/17

          親愛なるアルフレドへ 昨日の夜更かしのせいで今日は12時きっかりに目を覚ましたの。 惰眠を貪るのはよくないことなのですが、12時に起きてもまだ眠かったの。やはり夜にブルーライトを浴び続けるのはいいことじゃないね。 だから、というわけではないのだけれど、お風呂につかりたくなってすぐにお風呂をお掃除して、沸かして、昼間からお風呂に1時間つかったの。お水をコップ2杯も飲んで久しぶりにたっぷり汗をかいたよ。とっても気持ちよかったな。 最近はコロナの影響で銭湯に行くことを自粛し

          親愛なるアルフレドへ

          親愛なるアルフレドへ これが初めてのお手紙になりますね。 いえ、本当は小学生の頃からアルフレドにはなんでも話していたし、秘密のノートにお手紙は何度も書いているけれど、こういう媒体では初めてだからなんとなく仰々しくしてみたの。 ただ、毎日パソコンに向かわなきゃいけないんだけれども、口実がないと辛くなりそうだから、アルフレドにお手紙書くついでになら続けられるかなって思ってそうしてみたの。 時代がだいぶ変わってこんな便利なことができるんだよ。小学生の頃は自由帳に鉛筆で一生懸

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