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勇気づけと勇気くじきの違いを知り、メンバーの意欲を引き出す(1)

こんにちは。企業や組織の個性を見つけ潜在力を引き出す、オートパイロット経営コンサルタントで中小企業診断士・司法書士・メンタルトレーナーの小野司です。

オートパイロット経営(自動操縦経営)で最も重要なのは、現場の自立性・創造性を高めること、そして会社や組織の個性を活かした事業計画(設計図)を作ることです。

リーダーが現場に行かなくても現場がまわるような組織を作りたい、経営を自動化したいという、若手リーダー、経営者様にそのヒントをお届けしています。

昨年、アドラー流メンタルトレーナー(ベーシックコースとプロフェッショナルコース)の講座を受講し、年末に認定書を受け取りました。

その関係で、
アドラー心理学にある”勇気づけ”と”勇気くじき”を学びました。

というより、勇気づけの学びを深めるために、講座を受講しました。

なぜなら、勇気づけは、(自立性・創造性を高めるための)カイゼン活動ではとても大事なコミュニケーション方法だからです。


この勇気づけの1つを紹介したいと思います。

「プロセスを評価することは、勇気づけになるが、結果を重視することは、勇気くじきになる」

ということです。

まず、子育ての事例で考えます。

子どもが、テストで目標の80点を取ったとします。
この時、親はどのように声がけするでしょうか。

「80点おめでとう!」「よくやったね!!」、
のように声がけすることがあるかと思います。

これは勇気くじきになることがあります。

例えば、80点は、たまたまテストの直前に見ていた問題が出ただけで、
次は80点は難しいかもと思っていたとします。

この時、子どもは、
「次は期待に応えられないかもしれない」
「次はほめてもらえないかもしれない」
「結果が出なければ、逆に怒られるのかな」
のように感じるかもしれません。

親にほめられなくなるという喪失に対する不安、
賞罰の罰に対する不安のようなものを抱いたとしたら、
素直に喜べないところがあります。

特に、小さな子どもは、親がいないと生きてゆけないのです。
親に認められることと、子ども自身がが生きることの関係は深くなります。

その子どもの頃にとった
「生きるための必死の取り組みが、その後の人格を形成する」
という心理学者の話もあります。

ですから、親から認められなくなるのではと、不安を覚えさせることは、勇気くじきにつながるのです。

これは、オートパイロット経営のメイン手法である、カイゼン活動にもあてはまるのです。

関連記事は、拙著『ちっちゃな「不」の解消から始めるカイゼン活動』p186にございます。

次回、子育ての事例で、勇気づけのコミュニケーションについて紹介します。


みなさまの参考になりましたら、ありがたく思います。


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