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#033 全部の中でのたった一つのこと。

今日は、大学受験の話。

先日、最終回となったドラマ「ドラゴン桜」、毎週かかさず観ました。オンタイムで観られないことが何度かありましたが。思ったんですよね、大学受験ってなんてフェアな仕組み何だろう、と。どんな家庭環境の子であっても、学力(偏差値)は誰にとっても公平に得られるから、一応。勉強さえ頑張れば、一発逆転の人生があり得る。人生、夢があります。私も、いわゆる、第一世代です。私の父は、中卒のヤンキー上がりで、母親も高卒の田舎にいる標準的な女性です。家は土建屋を営んでいて、それなりの貧乏だったので、逆転人生を目指さなければならないタイプの家庭でした。

ただ、私には幸運なことが2つありました。一つは父親の家系が教養レベルの高い人たちだったということです。私の父親は11人兄弟で唯一のヤンチャ野郎でしたが、伯父伯母やいとこたちの何人かは東京大学を出ておりまして。私は貧乏暮らしの低学歴家庭に育ちながらも、当たり前のように大学には行くものだと思っておりました。そして、もう一つ幸運なことに父の11人兄弟のうち、一応、父親も含めて4人が経営者だったということです。大学を卒業して、一般企業に就職するということよりも、大学を出たら、いつか経営者になりたい、そういう気持ちが幼い頃からいつも心にありました。そして、伯父たち自身も第一世代としての一発逆転の方法として、勉学に励んで、経営者になることを目指していたことを聞いていたので、自然と一発逆転の道を切り開くことになりました。

さてさて、では、私の息子たちはどうでしょうか?彼らは生まれた時から、一発逆転する必要がないところから、人生がスタートしました。そして何より、父や祖父、大叔父たちの経験を聞くことができ、だいぶ、下駄をはかせてもらえる環境にいます。彼らにも、大学受験というある意味、フェアである、学力のみで査定される環境で戦わせなければならないのでしょうか?それについて私は疑問を持っています。

私は小6と小4の息子たちと勉強の話よりも、日常で起きている時事問題や歴史や地理、教養に関する話、哲学・道徳に関する話をしています。人生を豊かにするためには、学校で学ぶことよりも、よっぽどそちらが大切だと思っているからです。何年もかけて、その話をしてきたし、これからも、それらの話をし続けると思います。であれば、彼らが身に付けた知見や経験が評価される環境に身を置いてほしいと思うし、さらに磨きをかけられる環境に身を置くべきだと思います。

そうなると、今のところ、選択肢が海外の大学になったというお話でした。

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