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西日本新聞連載コラム「オコシゴト」②「僕が東京から戻った理由」

どうも、最近、

あ、新聞載ってましたよね?

と言われることが増えました、ソーです。

新聞見て電話しました!というお問い合わせも何件かあって、そのうち何件かの方とは現在、新しいプロジェクトを進めてます。

面白い話であれば乗っからせていただきますので、ぜひお声かけください。


さて、前回『西日本新聞連載コラム「オコシゴト」①「育てるカフェ」作りました』について補足説明をしましたが、5/22に第三回目のコラムが載ったということで、二回目のコラム「僕が東京から戻った理由」について、その裏側をもうちょっとだけ詳しく説明しようかと思います。

まだ読んでないよー!という方は、まずは新聞記事からどうぞ。

東京に出たのは大学4年のときでした。

就活する気にもなれず、漠然と「ライターで食っていこうかなぁ」とか考えてたんですけど、

だったらまずはフリーでライターやってみて、ダメだったら来年就活すればいいんじゃない?と周りからの的確なアドバイスをもらい、残り一年の大学生活を一時中断、休学をして東京に出ます。

東京では、高校の同級生二人と、そいつの大学の同級生二人、計5人でシェアハウスを始めます。

テラスハウスによるシェアハウスブームが始まる少し前の話。

時代を先取りした男だけの共同生活の始まりです。

濃い。

むさい。

その原因の一端は僕だけど。

んで、僕(茶色の髭)の右隣にいる中途半端なロン毛の男が新聞にも出てくる「マツモ」という男。

一足先に地元久留米に戻り、久留米市役所城島総合支所に就職、僕に地域おこし協力隊という存在を教えてくれたやつです。

彼が僕に電話をかけてきたのは東京生活も3年が過ぎようとしていた頃で、なんとなく僕の中で目標とか面白さとかを見失ってて、「こなす」日が増えていた、そんな矢先でした。

渋谷センター街の奥の方にあるサンマルクカフェの窓側、電源が自由に使えるその席が僕のオフィス変わりになってて、その日もそこで記事を何本か書いて、本を読んで、ちょっとぶらっとして帰ろうかなと思ってたときに電話が鳴ったんです。

彼にはもう半年以上も会ってなくて、久しぶりに声を聞きました。


地域おこし協力隊ってのがあって、こんな仕事で、このくらいの給料で、応募資格が三大都市圏にいる人しかないけん、お前にぴったりやと思って。


東京にいけば何か面白いことができるかもしれない、面白いつながりがあるかも知れない、今よりも視野が広がるかも知れない。

そう思って東京行きを決めて、だけどいつしか東京にいることが目的になってて、


いやー俺はいいかな。

誰か適任そうなやつがおったら探しとくわ。


電話を切って、再び目的のないショッピング。

欲しいものもないし、行くあてもないし、ただただいつもと同じルートを回って、「渋谷で遊ぶ」をやって家に帰る。

まぁ、東京オリンピックがある年くらいまでは、東京にいてもいいかな。

東京オリンピックがあっても、たぶん僕の人生は何も変わらないのに。


そこから一週間、心のどこかで何かがモヤモヤしてて、本当に感覚だけど、いつも歩いている渋谷が少しだけ新鮮に見えた。

どうしてここにいるんだろう、どうしてここを選んだんだろう、本当にここは魅力的な場所なんだろうか。


何かを、どこかで決断した覚えはなくて、気づいたらとにかく電話をしていて

やっぱり俺やるわ!

やけん、もうちょっと詳細教えて!


って、電話を切ったあとに、あぁ、今、自分は何かを決断したんだなぁって、薄ぼんやりとドキドキしていたことだけを覚えている。

そこからはトントン拍子、応募用紙を書いて、面接をしに久留米に帰って、その年の12月には城島町にいた。

なんか薄暗い庁舎だなーと感じながら役所の階段を上ったのがもう、2年半前の話。


協力隊の任期が残り半年を切って、新しい生活が目の前にちらつき始めて、そのタイミングで西日本新聞からコラムの話をいただいて、自分の人生が3年を周期に動いていることに気が付く。

変わる不安と、変わることのドキドキと、それに向けての準備と、それを楽しむ余裕。

なんだか最近いっぱいいっぱいで、ブログも書けなくて、インプットする時間も取れなくて、何かを新しく始めることの楽しみというのを感じられないでいる。

これまで積み上げてきたものが緩やかに空中分解しそうな不安もあって、何から手をつけるべきかもわからなくて右往左往している。

怖くはないし、不安もそれほど大きくはないし、普段と何ら変わらない平常運転ではあるけど、どこか余裕がない今日この頃。

でも、今日は久々にブログ書けそうだなって思って、とりとめのない話を書いてみました。


6月は12日(火)に第四回目のコラムが掲載される予定です。

ぜひご一読ください。

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