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政治講座ⅴ1329「呉越同舟、同床異夢、船頭多くして船進まず」

毎度のフレーズであるが、政治の世界は「地獄への道は善意で舗装されている」である。The road to hell is paved with good intentions.
この句の一般的な解釈は、悪事または悪意は善意によって隠されているものだ、というものである。あるいは、善意でなされた行為であったとしても、その実行により意図せざる結果が招かれる、というものである。
科学技術は進歩したが、人間の精神文化は進歩していないのである。旧ソ連で社会主義実験は失敗に終わった。そして、中国共産党の共産主義実験としての中華人民共和国は不動産バブル崩壊の失敗で破綻が見えているのである。経済破綻した国家の見る夢(同床異夢)は何であろうか?今回はそのような報道記事を紹介する。

     皇紀2683年9月3日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

AUの正式参加に奔走=G20議長国、影響力誇示へ―インド

19 時間

南アフリカのラマポーザ大統領(左)とインドのモディ首相=8月24日、南アフリカ・ヨハネスブルク(AFP時事)© 時事通信 提供

 【ニューデリー時事】9日に開幕する20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、議長国のインドアフリカ連合(AU)を正式メンバーとすることを提案する見通しだ。インドはかねて、自国が「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の声を代弁すると訴えており、多くの途上国から成るAUの参加をサミットの成果とすることで存在感を誇示し、今後のアフリカへの影響力増大にもつなげたい考えだ。

 モディ首相は8月23日、南アフリカのヨハネスブルクで開かれた新興5カ国(BRICS)首脳会議で「AUのG20正式参加を提案している」と説明。「BRICS各国を含むG20メンバーは皆、この提案を支持するだろう」と自信を示した。

 インド政府によると、モディ氏は関係国首脳にAUの参加に関する書簡を送った。AU加盟国で唯一、G20にも加わっている南アフリカのラマポーザ大統領は、BRICS首脳会議に合わせてモディ氏と会談し、インドの尽力に謝意を伝えた。

 アフリカ諸国は近年、新型コロナウイルス禍で債務危機が顕在化。気候変動やロシアのウクライナ侵攻に伴う食料価格の上昇でも、深刻な打撃を受けている。AUはG20入りによって、こうした懸念を国際社会により強く訴えられるようになると期待する。

 一方、インドの提案はアフリカでの権益を確保する思惑があるともみられている。豊富な資源を抱え「最後のフロンティア」と呼ばれるアフリカを巡っては、大国間の綱引きが活発化。米国や中国は対アフリカ外交を強化しており、ロシアも孤立回避や対米けん制を狙い、7月に「ロシア・アフリカ首脳会議」を開催した。

 インドのジャイシャンカル外相は6月、首都ニューデリーで開かれた催しで、アフリカとの人的・経済的な結び付きを強調。「アフリカの台頭は世界的な秩序再編の鍵だ」と述べた。

 インドにはアフリカを含む多極主義を提唱し、その中で自国の存在感を高める狙いもある。ただ、G20参加国の間ではウクライナ侵攻を巡る米欧とロシアの対立などで不協和音も目立つ。55カ国・地域から成るAUが加わった場合、先進国と新興国が入り交じるG20での合意形成が一段と難しくなる可能性もある。 


参考文献・参考資料

AUの正式参加に奔走=G20議長国、影響力誇示へ―インド (msn.com)

地獄への道は善意で舗装されている - Wikipedia

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