政治講座ⅴ374「民主主義は衆愚政治」
或る政治学者は民主主義の国は戦争をしないとのたもうていたが、それは事実に反する。最近ではロシアのウクライナ侵攻である。戦争と言わず特別軍事作戦と宣戦布告無しの侵略行為は明らかに戦争である。そして、極めつけは米国である。イラク戦争、アフガニスタン戦争、ベトナム戦争、朝鮮戦争、大東亜戦争は民主主義の国：米国が戦ったものである。ドイツは民主主義国であったが、ナチス党が政権をとるや否や独裁色を強めたのである。そして、日本も戦前から民主主義国であった。時代の要請で政権が変質して、独裁色を帯びてくることは歴史が証明している。しかし、民主主義の良い所は、無血革命で政権交代させることが出来るところである。ところがその民衆が選び出した政権が良いことをするとは限らない。それが、ナチスだったのである。
選挙で選出された議員の言動で「大多数の支持を頂いた」と発言するが、実は投票率が４０％で過半数で当選したとすると、
０．４×０．５＝０．２ つまり大多数ではなく、選挙民の2割しか支持されていなのである。裏返すと2割の支持基盤があれば8割を切り捨てる権力を行使できる事になる。当選したら、利益集団への奉仕でなく、もっと、謙虚に線選挙民の為に奉仕すべきと考える。
皇紀2682年9月12日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
はじめに
The road to hell is paved with good intentions
「地獄への道は善意で舗装されている」
この句の一般的な解釈は、悪事または悪意は善意によって隠されているものだ、というものである。あるいは、善意でなされた行為であったとしても、その実行により意図せざる結果が招かれる、というものである。
民衆は善意によって隠されていることに気付かずに地獄の道へいざなわれるのである。 それが次に挙げる報道記事である。
「在日3世」の私が、韓国に移り住んだら直面した「ひどい現実」と「残念で仕方がなかったこと」
豊 璋 2022/09/11 05:00
「反日」で、じつはみずから直撃を受ける韓国人たち
韓国では、文在寅政権下で政治による企業やビジネスパーソン、事業者の「圧迫」が起きていた。
日本経済への依存率の高い韓国では、「反日」というのは左派市民団体が訴える分にはいいかもしれないが、実際に商売などで日本と関係している多くの国民にはストレスが大きかった。
依存度が高いということは、それだけに日本を外して生活を補えることができないからだ。
筆者は以前から、日本の熟成したマインドによる韓国との付き合い方、そんな中で民間レベルでの提携、協力ができれば、日韓がさらなる経済大国へ発展する道があると思ってきた。
そんな思いから、「在日3世」として日本に生まれながら、あるときに日本から韓国に移り住む、韓国で暮らしてみた。しかし、いまは残念な思いしかない。
そして「悪夢」が始まった
韓国の政権はいつも失策隠しばかりをしているし、市民団体は政府の失策隠しに「弱者の盾」を最大限利用しながら、片棒を担ぎ反日を訴えている始末だ。
朴槿恵前政権の疑惑から起きたローソク集会も、もともとは左派団体が光化門で単独で行っていたのを、世論が「朴槿恵退陣こそが我らの民主主義」と唱えたことで、「国民の悲願＝朴槿恵退陣」というイベントになってしまった。
そんなローソク集会での国民の「悲願」が叶い、韓国では文在寅が第19代大統領へと就任したことは周知の通りだろう。
そんな国民の大きな期待を背負って鳴り物入りで政権を発足させた文在寅政権だが、まさかここから悪夢が始まるとはほとんどの韓国人が思っていなかっただろう。
ちなみに筆者は韓国での「生涯初めての投票」である第19代大統領選挙に赴いたが、なんと投票ができなかった。
「そのうち北朝鮮になるぞ」
在日3世の私は「海外在留韓国人」というカードを持たされており、在住国での投票のみが認められていたのだ。
投票所で役所に呼ばれて告げられた言葉は、「あなたは日本の韓国大使館、領事館で投票を行ってください」――というものだった。
その後、文在寅新大統領が誕生して、知り合いの韓国人たちも喜んでいたが、水を指す様に筆者は「こんなのは民主主義でもなんでもない。そのうち、北朝鮮のようになるぞ」と語った。
その後の顛末を見れば、それは現実になったのではないだろうか…。
「韓国は日本を超えた」「日本は一党独裁国でしょ」…“在日3世”の私が韓国で直面した「笑えない反日発言」への“強烈な違和感”
2022.09.11 豊 璋 在韓国コンサルタント
文在寅に抱いた「危機感」
文在寅が大統領選ばれた時は、私は危機感を抱いた。
だからこそ金大中時代ら始まって、文在寅の性質を理論的に話したのだが、そのとき知人と口喧嘩になったことを覚えている。知人も知らなかったことだが、韓国では70年代、金大中を信奉する慶尚道の馬山（マサン）の名家が政治塾を作り、ここに文在寅も影響されていたことを筆者は知っている。
「反日」で被害を受けた韓国人
その名家には、主人が記した金大中と一緒に行った記録などが山の様にある。この名家の主人が亡くなった時、文在寅の名前で小旗が出ていた写真を後輩が入手していたのだ。また、その主人の葬式には韓国政界の名だたる左派が花も出していた。
そんな事情も知って話したわけだが、その後、この知人とは会ってない。
最近、風の噂で仕事がうまくいかず「チキンの店」を始めたと聞く。それもそのはずだ。じつは、彼も日韓貿易で利益を上げていた会社の代表だったのだから…。
支持していた文在寅が煽った反日のせいで被害を受けたわけだから、皮肉なものである。彼のような知人は、少なくない。さらにいえば「韓国は日本を超えた」「先進国になった」などと言いながら、反日の直撃を受けているわけだから、笑えない。
「日本は一党独裁国でしょう」と言われて…
反日を掲げれば国民の目はそちらを向き、本来の左派思想を根付かせることは隠すまでもなく、自由自在に行えるからだ。
いまの韓国は文在寅政権下での政策の尻拭いばかり、新政権になって出てくるものは前政権の政策での成果ではなく、左派思想を根付かせるための「嘘」ばかりが出ている。
人権派も嘘、レーダー照射も嘘、北朝鮮に強制送還した脱北者への言い分も嘘、雇用促進成果も嘘、コロナワクチン大量入手も嘘……などといま今報道されてるだけ上げてもこれだけある。
文在寅政権が誕生してよく聞かれたワードの中で「日本は一党独裁国でしょう？韓国は今まで10年に一度は政権が交代している。民意が反映しているんだよ」というものがあった。
こういう時、筆者のいつもの返事が「日本は一度、政権を民主党に与え、どれだけその新政権が無能だったかを体験して学んでいるんだよ。その点、韓国は政権交代の度に何か国民が学んでいる？」と話すと、当然ここから発展性のない歴史問題トークの“エンドレス”へと移行する。
もうこの国とは付き合うべきではない、とも…
この国民性は筆者が望む「民間レベルで手を取り合って」でも難しい。筆者が韓国にすでに10年以上在住し、いまも感じるのは、「学ぶ」ということと「学びを続けて熟する世界観」に興味がない人が多いということだ。
日韓政府の約束のもとで行われた「慰安婦合意」で、日本の在日が「やっと、一つ問題が…」と胸を撫で下ろし安心感に浸っても、韓国では法治国家であるはずが法に従わず、「弱者の盾」を使って正当性を主張することが続いている。
こんなことが、国家間同士でも罷り通るのであれば、日本は絶対、に国と付き合うべきではないとすら思ってしまう。
筆者も記事を書かせてもらい、韓国人からも、日本人から激励も頂く。もしかしたらこの内容は嫌韓を煽るものとして見られるかも知れない。
でも、これが日本で暮らして、韓国で暮らしてみた「庶民」が感じる現実なのだ。特に駐在員ではなく、自営業者として、また日本では外国人、在日であれど韓国でも外国人として見られるものとして感じる“リアル”なのだ。
「韓国の中」で、できること
当たり障りのないことばかりを言っても、日韓関係の改善には繋がらないし、真実ではないと思う。
尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領には、文在寅の尻拭いを、日本の協力を仰がずに韓国内で治めてほしいと願う。
そうしてこそ、日本も韓国も納得する日韓関係改善の話し合いが一からできるのではないだろうか。
「韓国人はうそつき」ヘイト文書配布 フジ住宅の"違法性”認め賠償と侮辱的文書配布停止命じる最高裁判決
9/9(金) 19:40配信 関西テレビ
社内で差別的な文書を配った大阪の大手住宅メーカーに、賠償責任を認める決定です。 「フジ住宅」では「韓国人はうそつき」など主張する、いわゆる「ヘイトスピーチ」を含む文書が、会長から全従業員に対して繰り返し配布され、50代の在日韓国人の女性が精神的苦痛を受けたとして、会社側などに3300万円の損害賠償を求めていました。 大阪高等裁判所は、去年「フジ住宅」側の行為を違法と認め、132万円の支払いと、侮辱的な文書などの配布を差し止めるよう命じ、「フジ住宅」側が上告していました。しかし最高裁判所は、8日付で上告を棄却し、大阪高等裁判所の判決が確定しました。 原告の女性は「差別を醸成するような環境を改善し、真に従業員一人一人が安心して、健全に働ける環境を目指してほしい」としています。
My opinion
報道では「ヘイトスピーチ」に「韓国人はうそつき」と認定しているかのように報道しているが、その文言が該当するとは明言していない。
１審で証拠 採用された配布文書でいえば、１審判決や大阪高裁の仮処分決定書に添付された文書目 録の概要説明で確認できる限り、公刊物約200件中、配布差し止め命令の対象となる性 格のものは４件にすぎない。
控訴審判決は、
「（在日）死ねよ」 「野生動物」という２つの表現について、ヘイトスピーチ解消法にいう「ヘイトスピーチ」 に該当すると明確に認定した。
１） 韓国・北朝鮮・中国の国家、政府関係者批判
判決は、この内容の文書配布の差し止めを認めなかった。その理由を「自国政府である か他国政府であるかを問わず、政府やその政策、政治家に対する批判は、売国奴等など の侮辱的言辞を含むものでなければ、一般に許容されるべき性質のもの」と説明、これら 論評や記事の正当性を認めている。
むしろ、これらすべての配布を禁止させようとした原告側の意図には、差別的文書の 配布があったという訴えの本旨を超え、これら３国への批判のタブー視を招いてきた国内 左傾言論との同調性を感じる。
控訴審判決は続けて、
「韓国政府の対日政策や、中国政府の人権問題、北朝鮮の拉致問 題に対する対応等を批判した新聞記事や公刊物の職場内の配布は、その閲覧が任意であ り、強制や不利益の契機を伴うものでない限り、それを違法として禁止すべき理由はな い」とも指摘している。
周知のように、中国共産党政権によるウイグルやチベット、南モンゴル、香港での深 刻な人権弾圧に対して、わが国の国会が今年2月に採択した「非難」決議は、中国を名指 しせず、人権弾圧はおろか「侵害」との文言も含めないものだった。 わが国政府も公然と批判している韓国政府の対日政策や北朝鮮の拉致問題への対応と 並べて、その「中国の人権問題」を報道や論評の正当な対象として列挙した判決を評価し たい。
２） 韓国、そして北朝鮮と中国 原告側は、この３国の国籍や民族的出自を有する者、また３国に友好的な政治家らや メディアなどを「侮辱」する文言を含む文書の配布差し止めを求めたが、判決は、北朝鮮 と中国に関連する文書については認めなかった。
原告女性は在日韓国籍なのだから、北 朝鮮と中国関連文書については法的利益に乏しく、これも当然の判断である。
にもかかわらず北朝鮮・中国関連の文書の配布も差し止め請求した原告側、「総括的評 価」に含めた１審判決には、
１）と同様に訴訟本来の趣旨を超えた意図があるのかとの疑 いを持たざるを得ない。
配布差し止めを認めた「卑劣」、認めなかった「嘘つき」 判決は、「卑劣」を含む文書の配布差し止めは認め、「嘘つき」については認めなかった。
詳細は、以前のブログをご覧下さい。
やさしい法律（政治）講座ⅴ51「フジ住宅ヘイトハラスメント裁判」｜tsukasa_tamura｜note
結論として、関西テレビの報道には瑕疵があり、「事前抑制の原則的禁止の法理」への配慮に 欠けるのではないか。 どんとはれ！
参考文献・参考資料
北朝鮮、韓国に未返済の借款６００億円超 韓国与党議員が公表 (msn.com)
「韓国は日本を超えた」「日本は一党独裁国でしょ」…“在日3世”の私が韓国で直面した「笑えない反日発言」への“強烈な違和感”（豊 璋） | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)
「在日3世」の私が、韓国に移り住んだら直面した「ひどい現実」と「残念で仕方がなかったこと」 (msn.com)
「韓国人はうそつき」ヘイト文書配布 フジ住宅の"違法性”認め賠償と侮辱的文書配布停止命じる最高裁判決（関西テレビ） - Yahoo!ニュース
「韓国人はうそつき」ヘイト文書配布 フジ住宅の"違法性”認め賠償と侮辱的文書配布停止命じる最高裁判決 | 関西のニュース | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)
李栄薫編著 『反日種族主義 日韓危機の根源』 文藝春秋 2019.12.15 第6刷発行
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