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政治講座ⅴ1167「修復できない米中外交の片鱗」

  戦狼外交の極致。米中の修復が難しい局面である。意地と面子の張り合いである。中国を助長させてこのような怪物にしたのは他ならぬ米国自身である。どのような展開を迎えるのであろうか。行き着く先は外交の最終手段の軍事衝突しか残されていないのであろうか。屈辱外交は憎悪しか生み出さない。中国の清に時代の「三跪九叩頭の礼」を強要するような上から目線である。
この侮辱は、必ずや別な形で報復される。「世界の工場」と、もてはやされて集中した投資資金や貿易黒字を使い各国の指導者を買収する資金や札びらで指導者の頬を引っぱたいたのは近年のことであるが、その羽振りの良さは過去の栄光である。経済成長はもう見込めない国になったのが中国であり、今後も経済衰退を予想せざるをえない。

     皇紀2783年6月20日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

レッドカーペットも高官の出迎えもなし、中国がやってくれたブリンケン米国務長官への辱め

ニューズウィーク日本版 によるストーリー • 

レッドカーペットも高官の出迎えもなし、中国がやってくれたブリンケン米国務長官への辱め© ニューズウィーク日本版

米中の衝突を避けるための話し合いをしに訪中したブリンケン国務長官だが(6月18日、北京) REUTERS/Leah Millis

<アメリカに対してここまでやる? 独裁者・習近平の遠慮ない仕打ち>

アントニー・ブリンケン米国務長官は6月18日、きわめて難しい外交交渉を行うために北京に到着した。中国側も大歓迎の姿勢は見せなかった。

北京の空港でブリンケンを出迎えたのは、中国外務省のヤン・タオ北米・オセアニア局長とアメリカのニコラス・バーンズ駐中国大使だけ。

米中関係は冷え込んだままで、アメリカの外交トップが中国を訪問するのは5年ぶり。ブリンケン訪中は2月の予定だったが、中国のスパイ気球がアメリカ領空を飛行し、それをバイデン政権が撃墜したことから始まった外交上の騒動で延期された。

写真や映像によると、航空機で到着したブリンケンを歓迎するはずのレッドカーペットはなく、出迎えも少数の関係者だけだった。

アメリカに住んで12年になる中国出身の人権活動家ジェニファー・ツェンは、ツイートでこう指摘した。「空港でブリンケンを迎えたのは、アメリカの大使と共産党ではかなり下のレベルの中国外務省ヤン・タオ北米・オセアニア局長だけだった。レッドカーペットもない。歓迎の群衆も、鼓ひとつの演奏もない。これは、中国の基準と文化によれば、意図的な辱めだ

マクロン大歓迎との差

英ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)のスティーブ・ツァン教授は、ブリンケンの訪中は、中国政府にとってはアメリカへの譲歩とみなされていると、本誌に語った。

ブリンケンは「閣僚級高官との対話を再開し、米中関係がさらに悪いほうにシフトするリスクを減らすために、ある種のガードレールを設置しようとしている」とツァンは言う。

中国は基本的にアメリカに非があると考えており、アメリカ側が『誠意』を示し、中国への敵対的なアプローチを撤回しない限り、話し合う必要はないという姿勢だ

「つまり、今回の訪問が行われるという事実そのものが、すでに中国政府内ではアメリカへの譲歩とみなされている。ブリンケンが中国にとって価値あるものを提供しない限り、今回の訪問で具体的な成果を上げることできはないだろう」

ツイッターではすぐに、ブリンケン到着の際の地味な応待を、今年4月にフランスのエマニュエル・マクロン大統領が国賓として訪中した際に受けた大歓迎と比較する声が上がっている。

マクロンの足元にはレッドカーペットが敷かれ、中国外交トップの王毅(ワン・イー)共産党政治局員が空港で出迎えた。儀仗隊や子供たちもマクロンの歓迎に加わった。

「今回はレッドカーペットもなければ、歓迎式典もない」と、ツイッターの経歴欄で人民武装警察宣伝局の職員を自称するツオ・ダシュアイは投稿した。「でも、マクロンと同時期に訪中したのに、民間航空機のターミナルに到着させられた欧州連合(EU)欧州委員会ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長よりはましだろう。習(金平)主席は最近ビル・ゲイツに会ったが、ブリンケンがゲイツ並みに重要かどうかはこれからわかる」

中国ではツイッターは公式にブロックされているが、ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)や中国中央テレビ局CCTVなど一部の中国企業や国営メディアは、政府公認のVPNを通じて同サービスを利用している。また、多くの政府部門や関係者が独自のアカウントを持っている。

そのなかの別のツイッターユーザーは、ブリンケン到着の動画を共有し、こう書いた「レッドカーペットはない。迎える高官もいない。ただレッドライン(越えてはならない一線)を越えるだけだ」カレダ・ラーマン


フランスの「本物の米国離れ」に中国は大歓喜、アメリカは大激怒している…!

6/9(金) 7:03配信
NATOの活動範囲拡大に反発

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領が北大西洋条約機構(NATO)の東京事務所設置計画に反対している。「中国を刺激したくない」という理由からだ。彼は4月にも中国に配慮した発言をして、物議を醸した。今回は「マクロンの裏切り」第2弾である。
【写真】習近平、ついに“自滅”か…アメリカの論文が予想した中国「大崩壊」の末路  
マクロン氏の反対姿勢は6月6日、英フィナンシャル・タイムズが報じて、明らかになった。
それによれば、同氏は先週開かれた、ある会合で「NATOの活動範囲を拡大すれば、我々は大きな過ちを犯すことになる」と語った。
 NATOは大西洋の両側、すなわち米国、カナダと欧州の30カ国の安全保障を約束した同盟だ。「加盟国が攻撃されれば、すべての加盟国が共同して反撃する」と約束している。同盟の適用範囲はその名の通り、北大西洋の同盟国に限られている。
 故・安倍晋三元首相が2007年にブリュッセルのNATO本部を訪れて以来、NATOは高まる一方の中国の脅威を念頭に、東京事務所の設置を検討してきた。日本をはじめとするアジア諸国との協力関係を深める狙いだ。
日本は18年にNATO本部に連絡事務所を開設した。
 岸田文雄首相は昨年、日本の首相として初めてNATO首脳会議に参加した。7月にリトアニアで開かれる首脳会議にも出席する予定だ。  
マクロン氏は東京事務所の設置が「アジアへのNATO拡大につながる」とみて、反対している。フランスの高官は「NATOの範囲は北大西洋に限定されている。ウクライナ戦争で、中国に対してロシアへ武器を供与しないよう頼んでいるとき(東京事務所の設置計画は)欧州の信頼性を傷つける」と同紙にコメントした。  
NATOの意思決定は全会一致が原則なので、フランスが反対すれば、東京事務所設置計画が暗礁に乗り上げてしまうのは必至だ。

大喜びする中国

 マクロン氏の反対姿勢が報じられると、中国は大喜びした。  中国共産党系の「環球時報」の英語版、グローバル・タイムズは6日付の解説記事で、さっそく問題を取り上げ「マクロンのNATO東京事務所計画に対する懸念は、同盟がアジアに広がるのを懸念する他のメンバー国の声を代弁している」と報じた。
---------- 〈米国がなぜ、NATOのアジア太平洋地域への拡大を望んでいるか、容易に理解できる。すでに西側では、ロシアを封じ込めるために欧州各国と同盟を結んでいる。
東側で中国を出し抜くために、確固とした多国間の軍事同盟を求めているのだ。NATOのアジア展開は明らかに、米国の覇権のためだ〉
---------- ---------- 〈だが、他のメンバー国はどうなのか。欧州の多くの国はフランスの立場に共感している。だが、彼らは表立って、米国に逆らう発言をする勇気がない。マクロンの反対論は、フランスの独立性を示す狙いもあって、米国の利己的な課題に反対する彼らの立場を代弁している〉
----------  マクロン氏が中国に配慮する姿勢を見せたのは、これが初めてでもない。  4月14日公開コラムで紹介したように、4月に訪中した際には、北京から広州に移動する飛行機の機内で、米仏メディアの共同インタビューに応じて、こう語っていた。
---------- 〈欧州が直面している最大のリスクは、自分たちのものではない危機に巻き込まれて、戦略的自律性を発揮できなくなってしまう事態だ。困ったことに、パニックに陥って、欧州自身が「我々は単なる米国の追随者」と信じ込んでいる。台湾危機の加速が我々の利益になるのか。答えはノーだ。台湾問題で米国の課題や中国の過剰反応に合わせて、欧州が追随しなければならない、と考えてしまったら最悪だ〉 ----------

ゴールドマン、中国成長予測を下方修正 不動産低迷

Reuters によるストーリー • 

ゴールドマン、中国成長予測を下方修正 不動産低迷© Thomson Reuters

[シンガポール 19日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスのアナリストは18日のリポートで、中国の経済成長予測を下方修正した。

信頼感の低迷継続と不動産市場を巡る懸念が背景。予想以上に逆風が強いという。

同社は今年の経済成長予測を6%から5.4%に、来年を4.6%から4.5%に下方修正した。

他の欧米金融機関も中国の経済成長予測を下方修正しているが、ゴールドマンの予測は依然として楽観的な部類に入る。

同社のアナリストは「経済再開の押し上げ効果が中国ほど急速に薄れている国はない」とし、不動産の低迷とその波及効果を主因に挙げた

「経済成長に対する逆風は今後も続く公算が大きい。大規模な刺激策を実施する上では経済的・政治的な要因が政策当局の制約になっている」と述べた。

参考文献・参考資料

レッドカーペットも高官の出迎えもなし、中国がやってくれたブリンケン米国務長官への辱め (msn.com)

フランスの「本物の米国離れ」に中国は大歓喜、アメリカは大激怒している…!(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

三跪九叩頭の礼 - Wikipedia

ゴールドマン、中国成長予測を下方修正 不動産低迷 (msn.com)

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