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よしなしごと

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日常に思う「由無し事」だったり働き方を考える「善しな仕事」だったり、諸々のよしなしごとを綴ります。 (マガジン「雑記帳」より改題)
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#働き方

「がむしゃらに働く」って週60時間ぐらいまで

今日はQuoraに投稿した回答を転載。 がむしゃらに働いた方が成果が出ます。ただし、ここでいうがむしゃらとは「週60〜65時間労働」です。 これは超えてはいけない過労死ラインで、また超えても成果がむしろ出なくなるラインなので、がむしゃらも度が過ぎないようにしてください。 「生産性の高い働き方」について考えたことがあるのですが、モートン・ハンセンという人が「オレンジの果汁を搾り取るように」従業員から成果を搾り取れるのは何時間労働までかを調査していて、次のような結果を出してい

インターバルを無心で過ごす人、夢中で過ごす人

「作業が煮詰まったから、他の作業をしようと」 「作業が煮詰まったら、休憩するんだよ」 「だから、気晴らしに他のことするんじゃない」 「違う、他のことをしないで休憩するんだ」 「……休憩ってなにするの……」 休憩は、ぼんやりと無心で過ごすことだ。無心になれるようなことをして、脳に自由時間を与えることだ。分かりやすいのは散歩やコーヒーブレイク、ティータイム。ストレッチや体操とか、もしかしたら料理とか掃除をするのがいい人もいるかもしれないけど、いずれにしても無心になれるようなこと

One ear, four year。あれからの3年間と4年目の働き方。

誕生日なのでこの一年を振り返ろう…と思ったのですが、2018年の「One ear, one year」以来3年間、そういうノートを書いていなかったことに気づきました。書きにくい時期でもあって、今年はようやく振り返る心持ちになれたということかもしれません。 2020年、復職した2019年には耳の不調とその影響と折り合いの付く働き方が可能ということでロボット投信株式会社で働き始めましたが、2020年に1月末に会社都合退職。2020年前半は再就職活動で明け暮れ、最終的には6月に沖

ハードワークの義務付けに意味はあるのか

イーロン・マスク氏の「80時間の労働を求める」発言で、またハードワークの是非が議論になっている。マスク氏だけではなく、Twitte社のマネージャー層も同様の発言をしているようだ。 「偉人はハードワーク」論へのささやかな疑問 賛同意見は、例えばこういうものだ。 こうした発言で一つ残念に思うのは、「死に物狂いで働けば偉業を成せる人間になれるか」とか「120時間働けば死に物狂いで働いたことになるか」について何も言ってくれないことだ。 よく似た例を挙げれば短時間睡眠の話がある

テレワークの生産性は84%、残り16%は企業側の課題かも

コロナ禍でテレワークになる人が否応なしに増えているはずだ。私自身、昨年6月に現職に戻って以降、出社日数は20日に満たないと思う。もちろん週5日勤務している。ほとんどテレワークだ。パーソル総合研究所が1月10日に発表した調査結果によると、テレワークになった人の2/3弱が生産性が下がったと考えており、その平均値は84.1%だったという。 この数字を聞いて、個々人のテレワーク慣れ、テレワーク最適化でこの辺で頭打ちかも知れないな、と思った。残り16%は「仕事のさせ方」「仕事のしくみ

大企業とベンチャーで兼業できる時代へ向けて

働き方改革の一環として副業、それもある会社に雇用されている社員が第二の仕事を持つ兼業が「複業」として広く議論されるようになってきた。ただそれは企業や社会の文化に対して「越境」や「ワークシェアリング」の概念を挿し込むところまではきてるけど、もう一つ地味な、そして固い壁を越える必要がある気がする。実務の壁だ。これは企業が積極的に取り組むべき課題ではないかと思う。 大副業時代の兆し働き方改革の下、企業は副業容認へ舵を切ることが求められている。これは副業を無条件で自由にしろというも

フェイクグリーンで差し色オフィス

僕は1月に転職して、試用期間が明けて少しした春頃にブースをもらったのだけど、最初にしたことはほんの少しのフェイクグリーンを飾ることだった。ベンチャーだし緑いっぱいの壁面というのもありだったと思う。あるいは美容室によくあるような、ウッディーで緑ももう少し多めとか。でもなんていうか、僕が興味があったのは「捗る仕事環境」で、少し考えた結果こんな感じに落ち着いた。僕が考えたのは、こういうことだ。 イマドキなオフィスは緑色いわゆる大企業的なオフィスと言えば白、灰色、ベージュで構成され