春爛漫の四国を行く。vol.3

こんばんは。
今日も、前回の続きから。今年のゴールデンウィークのお話です。

桂浜を見物し、いよいよヒッチハイクのスタートである。
ヒッチハイクに重要なのは、まず「場所」である。
人目に多く触れる場所であることが、成功率を上げる。
次に、スケッチブックに記載する「目的地」である。
この目的地が、人がなかなか行かない僻地になれば、成功率はあがらない。
交通の流れを読み、大きめの都市や、誰もが通る明確な場所であることが重要だ。

まずは、桂浜駐車場で挑んでみることにした。
スケッチブックを掲げる瞬間。心臓がバクバクする。周囲の人の目線。「どんなふうに見られているのだろう」と少し不安になる。
しかし、「へへへへ。コレコレ〜」と嬉しくなってしまう自分である。

桂浜

観光地の駐車場のため、車はかなり止まっている。駐車場から出る車に、必死でアプローチする。特に、「香川」「徳島」「大阪」「神戸」といったナンバーの車が通ると、より、乗せて欲しそうな顔をする。
車から手を振ってくれる人、「頑張れ〜」と声をかけてくれる人。嬉しくなって、車が見えなくなるまで手を振る。

すぐに捕まるかな〜と思っていたが、なかなか止まってくれない。
交通量が思いの外少なかったので、駐車場を出て、交通量の多い大きなバイパス付近に移動することにした。太平洋が広く、大きく見えた。
ジリジリ照りつける太陽。5月といえど暑い。
時より、修学旅行生だろうか。大型の観光バスがやってくる。子供たちの視線に少し緊張する。変な人だと思われたくないな〜。変なことしているのだけれど。

1時間、2時間と過ぎる。前回の挑戦でも、2時間越えは経験したことがない。
なかなか「くそぉ」と思っていると、青いかっこいい車が、20メートル先に止まった。まず1台目である。男の子2人組。聞くと同じ会社の同期だそうだ。
静岡から来た彼らは、ゴールデンウィークで山陰、四国を周り、静岡に帰るそうだ。ちょうど香川方面に行くということで、ありがたく乗せてもらうことにした。

車内では、なぜ乗せてくれたのか、ヒッチハイクでどこまで行くのか、仕事はなにをしているのか、お互いへの質問コーナーが導入となる。

車内で意気投合し、一緒に香川の人気スポットである、「父母が浜」に行くことに。日本のウユニ塩湖と呼ばれているそうだ。
到着すると、駐車場には車がたくさん。でも、一番いい場所に駐車できた。
男3人でイイ景色をみる。なんか、部活の後みたいでいい。
水面に、自分たちの影が映ると、本当にウユニ塩湖のようになる。しかし、水面に風がたてば、綺麗な「映え」にはならない。
みんな一生懸命映え写真を撮ろうと、良いスポット探しで躍起になっていた。(自分たちも負けじと撮影した)

ずっと元気でね

父母が浜を後にし、丸亀駅まで送ってもらう。
また、どこかで。家まで、無事故で安全に!ありがとう。

丸亀では、前回来た時からずっと食べたいと思っていた「一鶴」の骨付き肉を狙う。
本店に着いたらなんとまあ素晴らしい行列。ずらあっと一列にならび、みんな静かである。「なんとしてでもありつくぞぉ」と気合を入れて並ぶ。
後から来た人は、行列をみて諦める方も。
そして一度だけ外の様子を見に来た店の人が、行列の後ろの方の人たちに、「もしかしたら売り切れになるかもしれません」などと不安なことを言う。

やっとの思いで入店し、カウンターの席に座る。
ひとり、骨付き肉とビールを注文する。なんて贅沢なひと時だろうか。
お肉は味が大変濃かった。そしてアブラギッシュであった。
でも、大変美味しかった。皆さんも、ぜひ一度は食べることを勧める。

左が親鳥。右が若鶏。若鶏のほうがスキ

ライトアップされた丸亀城を横目に、本日の宿である快活クラブへ向かう。
駅前を過ぎると、すぐに道が暗くなる。早歩きで歩く。

今日はここまで。
また、明日。お休みです。


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