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20240124 イラストエッセイ「ぼくの住んでいる漁村」その4

 ぼくの住んでいる新潟県、胎内市の漁村。
 一番海沿いの家は、こんな風に板を並べて日本海の強風を防いでいます。
 ずいぶん年季の入った板で、おそらく直径20センチぐらいの丸太を半分に切って並べてあるのですが、日本海の厳しい風雨にさらされて、板みたいに薄くなっちゃってます。
 この板は春になると取り外します。冬の間だけ見られる光景なんですね。



 集落の南西の端に「塩の湯温泉」があります。温泉の向こうに見えているのは風力発電。間近で見ると大きいんですよ。
 右手の木は、榎。一里塚として植えられていたものだと思われます。あるいは、その実生のものでしょうか。
 塩の湯温泉は国道に面しており、国道の向こう側はもう海です。
 入浴料は350円。
 ヨウ素のにおいのする海洋深層水。海水の温泉です。
 皮膚病や慢性病に効く、50度以上の熱いお湯。
 素人(笑)は、源泉の近くには熱くて入れません。水道の蛇口のそばは温度が低く、それでも42度はあるかな。
 でも、あんまり勢いよく水を出すと、古老の漁師さんたちから「ぬるうなるすけ、うめるなて!」(ぬるくなるから水でうめるな!)と叱られます。笑 おじいさんたちは、みんな源泉の近くで真っ赤になりながら入っているんです。

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