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面白い人体の仕組みと働き「すい臓」「胆のう」「肛門」

本日はいよいよ口からスタートした消化管も最終地点の「すい臓」「胆のう」「肛門」へとやってきました

最後の最後なので一気に紹介等いう流れになっています

すい臓、胆のう、肛門のことをわかりやすく解説はもちろん、それらにまつわるエトセトラを付け加えて解説していこうと思いますので最後までお付き合いください

「すい臓」は膵液とインスリンを出す大事なやつ

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井浦側にあり、十二指腸に抱え込まれるよう位置しているすい臓は、成人で長さが15㎝、でおたまじゃくしのような形をしています

三大栄養素を消化するすい液の製造と、血糖値の調節に欠かせないホルモンの分泌という役割を担っています

すい液にはタンパク質、炭水化物、資質の三大要素を消化するさまざまな酵素が含まれています

すい管を通って十二指腸に送り込まれて分泌され消化を行います

また、すい液には重炭酸塩が含まれており、胃液で産生になった消化物を中世にする役割があります

すい臓にはランゲルハンス島という特殊な細胞の集団が点在しています

ランゲルハンス島からはインスリンやグルカゴンなどのホルモンが出ます

インスリン・・・血糖値が上がると分泌、血液内のブドウ糖が全身の細胞に取り込まれるように働きかけるホルモンです

グルカゴン・・・血糖値が下がりすぎた際、肝臓にブドウ糖を作らせる働きがあります

インスリンとグルカゴンの二つの反対の働きをするおかげで、体内の血糖値が調整されます

インスリンが正常に分泌されないと・・・みんなよく知ってる糖尿病になることもあります

膵液は強力な消化液ですが、すい臓自体が溶けることはもちろんありません

ほとんどの消化酵素が膵臓では活性化せず、すい管を通って十二指腸に送られてから働くためです

しかし、アルコールの過剰摂取や胆石などが原因で、すい液が膵臓内で活性化して急性膵炎になることもあります

肝臓のおまけ??NO!「胆のう」は消化吸収に必要な胆汁の貯蔵庫

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胆のうは、肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にある袋状の臓器です

脂質の消化吸収に欠かせない胆汁を貯蔵する場所です

肝臓で、成人で1日に約1リットル作られる胆汁は、肝管から胆のう管を経て胆嚢へと運ばれます

その後、胆のう管から今度は胆管、そして十二指腸へと運ばれ、その役割を果たします

単純の成分は水、胆汁酸、コレステロール、ビリルビン、リン脂質などです

これらのうち消化吸収に関係するのは胆汁酸のみで、その他の多くは不要物として体外に排出されます

しかしこの不要物が排出されないと胆石の原因になります

胆石は自覚症状がない場合が多く「サイレントストーン」とも呼ばれています

暴飲暴食ストレスなどをきっかけに、右上腹部に激しい痛みを起こすこともあります

胆石には、コレステロール胆石とビリルビン胆石、そして、この二つの混合タイプがあります

胆石の中で一番多いのがコレステロール胆石です

コレステロールをとりすぎて、胆汁に溶けきれずに沈殿して積もり、やがて石化します

もう一つのビリルビン胆石は、胆汁の中のビリルビンが細菌や寄生虫などによってビリルビンカルシウムに変化し、それが石化したものです

胆石になった場合、これまでは開腹手術で胆のうを摘出していましたが、しかし最近では腹を切らないでも良くなってきています

薬で石を溶かす「胆石溶解療法」や、体外から衝撃波を当てて胆石を砕く「体外衝撃波結石破砕療法」、腹腔鏡を挿入して観察しながら電気メスで胆のうを切り取る「腹腔鏡下胆嚢摘出術」などがあります

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「体外衝撃波結石破砕療法」(イメージ)

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介

「肛門」排便トラブルと病気に注意

直腸からつながった肛門は、直腸に溜められた便を排泄する器官であり、消化管の最終地点です

ふだん肛門は閉じていますが、直腸に便がたまると、その刺激が脳に伝わり、肛門括約筋が開くように指令を出し、便意が生じます

便意といったら・・・ベルゼブブ優一

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出典「よんでますよアザゼルさん」久保保久

排便のトラブルである下痢と便秘について解説

液状かそれに近い状態である下痢は、腸内で水分が吸収されなかったり、消化物が短時間で大腸を通過したために起こります

急性と慢性があり、急性の場合は暴飲暴食、冷たいものや消化に悪いものを摂りすぎたりした場合に起こる

発熱や腹痛の症状がある場合は、ウイルスや最近感染の可能性があります

慢性の場合は、過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などの病気も疑われます

便秘は、便の量が少ない、硬い、残った感じがするなどの症状があります

慢性的な場合は、大きく3つの場合があり、病気が隠れている場合があります

①大腸の中を便が通過することに問題がある場合

②肛門の排出力の低下がある場合

③癌などの疾患による通過障害がある場合

以上のような場合、糖尿病や腎臓病が便秘の原因になったり、加齢による腹筋や肛門括約筋の低下、パーキンソン病などの神経障害を伴う病気で起きることもあります

他にも食物繊維の少ない食事や環境の変化、ストレス、肥満、過敏性腸症候群などの病気が関係している場合があります

まれに、大腸や直腸の癌、腸の癒着など深刻な病気が原因な場合もあります

便に血が混じっていたり、激しい腹痛を伴う症状がある場合には、やっぱり病院へ行って医者に診てもらおう

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出典「よんでますよアザゼルさん」久保保久

肛門の筋肉と排便の仕組み

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ちなみに、便秘で冷え性で、座ることが多い女子は痔の人が多い

普段は直腸は空っぽですが、便が結腸から直腸に送られてくると、直腸の壁が刺激されて排便反射が起こります

排便反射の指令は脊髄にある仙髄が出します

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こいつは仙水・・・

出典「幽遊白書」冨樫義博

この仙髄が自動的に便を出すようにする指令を直腸と、肛門を閉じている内肛門括約筋に伝えると、筋肉が縮んで便が押し出されます

これらの情報伝達をしているのは副交感神経です

また、排便には脳も関わっています

直腸に便が送られてきたという連絡は、仙髄に入ると同時に脳にもその情報が伝えられ便意が起きます

実際にトイレに行けない状態の時は、脳が排便反射をある程度は自動的に抑えるとともに、内肛門括約筋の外側にある外肛門括約筋が働き便意を我慢することができます

外肛門括約筋は自分の意思で開け閉めができる横紋筋(骨格筋)です

ちなみに内肛門括約筋は自動的に動く平滑筋です

排便には筋肉が関与していて、自動的にコントロールされて内肛門括約筋が緩んで便が押し出される仕組みと、自分の意思で外肛門括約筋が開け閉めできる仕組み2つがあることお覚えておきましょう

便意には逆らえない・・・

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出典「よんでますよアザゼルさん」久保保久

まとめ

膵臓は、3大栄養素を消化するすい液と血糖値を調節するインスリンやグルカゴンを分泌する

アルコールの摂りすぎや胆石などが原因で、急性膵炎になることもある

胆のうは、消化吸収に必要な胆汁の貯蔵庫

消化吸収に必要な胆汁酸以外が排出されないと胆石の原因になる

胆石は昔はお腹を切らないといけなかったが、最近は切らない治療法もある

肛門は消化管の最終地点

下痢と便秘には深刻な病気の影響もある

女性は意外と痔が多い

今日言いたいことはそれくらい

最後まで読んでくれたあなたが大好きです

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