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名前は親の誓い。意味は自分で与える。

#16
《意味は、自分で与える》

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noteさんの創作を学びあうサークルの中で、『#名前の由来』というテーマで記事を書こう!というのが上がっていたので、僕も書こうと思います。

僕は、noteは「つじり」というペンネームですが、本名は智哉ともやと言います。

母に聞いたところによると名前の由来は、「頭が良くなるように」だそうです。

どんな人のことを頭が良いというかは別にして、勉強の方の頭の良さは、そんなに良くありませんでした。笑

毎回、赤点ギリギリ。
どちらかといえば、勉強ができはかった言い訳を挙げたり、その場を取り繕ったりする方が得意で、そういう意味では「ずる賢かった」とは思います。

なんだか親が込めた願いに中々応えてあげることが出来なくてごめんね〜という感じだったのですが、そんな時に阿部広太郎さん著『それ、勝手な決めつけかもよ?』という本を読みました。

この本は、なんでも自分の勝手な解釈(それもどちらかと言えばマイナスな解釈)をして、自分を閉じ込めてないか?と投げかけ、見方を少し変えるだけで道が開けたり、明るくなったりするよ〜という本です。

本書の中に、解釈を変える為のいくつかワークがあったのですが、中でも面白かったのが

「自分の名前を再解釈する」

というワーク。

このワークでは、例えば漢字の成り立ちや名づけの経緯、漢字の他の意味、これまでの生き方なんてのをどんどん盛り込んでいって、自分の名前を自分で再解釈していきます。


これ、僕も自分の名前でやってみました。

まず、やってみたのは“字源”という自分の名前の文字としての成り立ち調べ。
その調査には以下のサイトを利用しました。

まずは『智』

《成り立ち》

「矢の象形と口の象形」(矢をそえて祈り、神意を知る事から「知る」の意味)と「太陽」の象形 ➡︎「神に祈って悟り(示し)をもらった」様子を示す。
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転じて「悟る人」「賢い」「知恵のある人」

つぎに『哉』

《成り立ち》

「衣(コロモ)」を「口(クチ)」に代えた字。刃物を表す「戈」、神聖なしるしを表す「才」を省略した形の「十」、神様へのお祈りに使う器を表す「口」、➡︎「刃物にしるしをつけて道具のお祓いをしている様子」を表す。
 🔽
転じて「はじめる」「区切りをつける」

で、ここからが再解釈。

上記のように、調べてみると『智』も『哉』も神事の時に使われていた道具がもとになっていることが分かりました。

『智』は知恵を受け取るために、『哉』は神様から刃を清めてもらい、使いはじめるために、それぞれ神様に祈った神事の文字だったのです。

ここから僕はこの2つの漢字の意味を

『智』▶︎「うけとる」
『哉』
▶︎「はじめる」

と定義しました。

僕は学校のテストこそ点数が悪かったですが、本を読んだり、人の話を聞いたり、いろんな知識や情報を集めるのが好きでした。

けれど、それはただ受け取ってるだけだったんですよね。

知識を集めているだけで、そこから何も行動を起こさない。知識コレクター。
最近、自分でもこれじゃイカンと思っていたところです。

僕に足りなかったのははじめる〉こと。
多くの知識や知見を受け取ったら、行動を始める。
つまり、

うけとってはじめる


それが僕の名前の再解釈となりました。


親がつけてくれた名前って、親の願いや想いがこもってます。

けれど、どうも今の自分の生き方や性格と合わない、好きになれない、なんて人もいるかもしれません。

そんな時には、このワークがおすすめです。
親がこめた思いを一旦傍に置いて、語源や字源や成り立ちから、自分なりに名前を再解釈し直す。

自分なりに、しかも少し無理やりでもいいから、名前に自分の生き方に沿った解釈をし直せると自分の名前がもっと好きになります。

最後に、幡野 広志さんの著書『ぼくが子どもの頃、欲しかった大人になる』と言う本から、“名付け”に関する僕の好きな言葉を紹介します。

19
僕が思うに、子どもを優しい人に育てる方法は、親が優しくなること。
名前は、息子へのプレゼントであると同時に、僕もと妻が親になるための誓いでもあった。

子どもにつける名前は、親から子への最初のプレゼントだとよく言いますよね。

そこには、確かに親から子への“願い”が込められます。

だけど、本当に願った子に育って欲しいのならば、まずは親がそうでなければならない。「優しい子」に育てたいのならば、まずは親である自分が「優しい人になる」。

子どもに名前をつけることは、プレゼントでもあり、実は自分たちへの誓いでもあるのです。

僕も今年、子どもが産まれた時、これを強く意識しました。
もちろん名前には意味を込めました。
『失敗しても、何度でも立ち上がる、挑戦する』
そんな意味です。

その名前は僕たちの誓いでもあります。
子どもにそうなって欲しいなら、まずは自分達が《何度でも立ち上がる》
そう思ってつけました。

名前って、親の誓いでありプレゼント。
だったら、別に願いに応えなくたっていいんです。
名前の意味は、自分で与えたらいいんです。

子どもには、僕たちがつけた名前の意味に左右されずに自由に生きて欲しいと思っています。

とか言いながら。
もしかして子どもが将来、僕たちがプレゼントした名前に、自分なりの新しい解釈を見つけてくれたら、きっと泣いて喜びます。

僕自身も生きていく中でこれからも、再解釈・再定義をし続けようと思います。
そうすることで、親が初めてくれたプレゼント名前に、より愛着が湧くような気がするから。


それでは、また。


★参考にした書籍など

#つじりのアソビバ


 


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