〈長月〉今月の短歌 自選8首
地味ーに続いている短歌。今月も毎日詠むことができました☺️ 自選8首です。
「好きです」と君に言われた小3の
夏から性が別れていった
反撃で既読スルーをしてるのに
スマホが鳴るのずっと待ってる
親しげに話す僕らの間隙を
映してしまう終電の窓
左裾ばかりが伸びたTシャツが
君のことを忘れてくれない
歩くたび「あっ!」と指さす子のそばで
景色の見つけ方を教わる
この夏の遺物のように道端に
落ち葉をかぶる仰向けの蝉
「はいチーズ!」の“ズ”で毎回、
口角を再配置する人の真面目さ
秋だねと言った翌の日蒸し暑く
さては夏さん妬いてるんだね
8月の短歌
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