『蝶々と灰色のやらかい悪魔』 44(最終回)
お目当てのゴミ箱も手に入れ、腹ごしらえも済ませたので、夕方からの出勤に備え、早めに帰宅しようと、ショッピングモールの外に出ると、雷鳴とともに土砂降りの雨が降っていた。遠くは晴れているのに、なぜかわたしの頭上だけ、雨雲がかかっており、降水量一〇〇ミリを優に超えるゲリラ豪雨が、ショッピングモール前の地面を叩きつけていた。
どうせ通り雨だろうと高を括り、しばらく店内で雨宿りをしていたのだが、待てど暮らせど雨が止む気配はなく、それどころか雨足は強くなる一方だった。自転車で来てい