『シン・吾輩は猫である。』 1
吾輩は猫である。
名前はあるが、ナイショである。
この家に来たのは、ハッキリは覚えていないが、7年から8年前のことであったと認識している。正確に言えば、この家というよりは、ご主人に引き取ってもらったのが、それくらい前のことだったはずだ。ご主人の母親の知り合いの雑貨屋の婦人からの紹介で、吾輩はご主人の猫として、こうして今まで生活してきたのである。
ご主人との出逢いのことは、もうすでに吾輩の記事で説明しているので、このへんにしておくとしよう。
それはそうと、ご主人はここ最近、