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索引のようなもの-韓紅の夕暮れ篇-

この『物語の欠片-韓紅の夕暮れ篇-』はカリンとレンを主人公にした、十四番目の物語である。
今回の朱鷺色(アンソロジー)→ポハク~アグィーラまでの一連の流れの五篇は「○○色」の部分をいつもの伝統色に加えて「鳥に関する伝統色」で統一しようと思ったのだが、アヒに相当する赤系で鳥に関するものが無かったので仕方なく韓紅に……。いっそのこと「色」という字も入ってない色を選んでみた。
アキレアならば、わっはっはと大きな声で笑い、「そんなの全く構わぬよ」と鷹揚に赦してくれそうな気がする。なんなら気がつかないかもしれない。


はじまり

クコ率いるアグィーラ建築局の一団がマカニを訪れる場面から物語は始まる。クコたちの目的は?

アグィーラの新年式

クコの妻であるノギクとの再会、久しぶりの化身たちの集いと楽しい出来事がありつつも、フエゴでの実証事件が上手くいってないという噂がつき纏う。そしてついに、クコからカリンへ協力を要請する書簡が届いた。

それぞれの相棒

カリンをフエゴへと送り出したマカニでは、族長からレンとシヴァに対する「族長の秘密の継承」が続いていた。そして、シヴァの元へあの時のハイタカが訪れる。シヴァとハイタカは相棒になれるのか。

一向に捗らない調査

問題は山積み。ひとつひとつは難しい問題に思えないにもかかわらず、それを全部解決するひとつの道筋がなかなか見つからない。かといって、問題を分けて考えてみたところで、やはりしっくりこない。消化不良のまま、カリンとレンは一度マカニへ戻ることにする。

失われた欠片

失われた欠片がぴたりと嵌まったのは突然だった。
カリンとレンは再びアグィーラへ行くことになる。

度重なる故障の謎 解

二話に渡って語られる謎の解。
いったい誰が何のために今回の一連の事象を引き起こしていたのか。

フエゴでひと騒動

問題解決の報告をするためにフエゴを訪れたカリンとクコだったが、そこで騒動に遭遇する。アキレアの「サイハイ」とは。

これからも共に

無事にフエゴから帰還したカリン。その間にマカニで水車の更新を終えたレン。同じものを見ながらも、少しずつ考え方の違う二人だが、きっとこの先も互いの足りない部分を補い合って進んでいくのだろう。


忘れてはならないのが、この韓紅の夕暮れ篇では、穂音さんの『長夜の長兵衛』の世界と世界線が交わったということ。
随分前から近い気配を感じていたのだけれど、鴛鴦でそれは加速して、森の主風に言えば、「時が満ちた」ようだ。
またどこかで、世界は交わるのかもしれない。

次回、『物語の欠片-濡羽色の小夜篇-』は、アグィーラ城の色々のお話。久々にセダム登場。

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