物語の欠片 韓紅の夕暮れ篇 15 度重なる故障の謎 解2
-カリン-
黒板の所まで歩いて来たプリムラは、先ほど机を叩いたのと同じように、こつこつと黒板を叩いた。
「これで、誰が、何故という問題は解かれた。あとはどうやって、という問題が幾つか残っている。もちろん本人に聞けば分かるわけだが、私はカリンの話が聞きたい……どうかな? お前は、どこまで分かっておるのだ」
「一応起こったことすべてに筋が通る仮説は持っております」
「ふむ。よろしい。では、答え合わせといこうではないか」
プリムラは口元に不敵な笑みを浮かべると、イイギリの隣の