病院通いが終わっていた話

平日の昼間
天気は良く風が少し強い日。

田んぼに張られた
水面をぼーっと眺めながら
スーパーまで歩く。

スーパーの近くで
「〇〇医院」
と書かれた看板を見つけた。

こんなところに病院が
あったなんて気づかなかった。

移住してきて4ヶ月

そういえば近所の
病院情報を全く知らない

こんなにも長い間
よく病院に通うことなく
生活できているなと感心した

一人暮らしを始めた6年ほど前から
歯医者に行ったり
整形外科に行ったり
内科に行ったり
婦人科に行ったり
心療内科に行ったり

体調を崩すたびに
近所の病院を調べ
通っていた

1番長く通っていたのは歯科かな
歯の矯正をしていたから
3年以上は通ったと思う

次に心療内科
通ったのは半年くらいかな
適応障害と診断されたため
通院せざる終えなかった

今ではどちらも
本当に自分の過去なんだろうかと
思うくらい

綺麗な歯並びに見慣れ
うつ症状や倦怠感もない

終わってしまった過去は
まさに他人の話のよう。

この6年で引っ越しも4回経験

沢山の病院にお世話になった

それなのに
この4ヶ月はどの病院にも行っていない

もちろん体調が悪くなる時はある
女の子のアレで
決まって2週間おきに
何かしらの不調が出る

これはだいぶ読めてきた
対処法も分かってきた
しんどい時は寝るに尽きる

これ以外で体調が
悪くなることがないのは
完全にストレスが無い状態なんだと思う

田舎暮らしになり
自然に囲まれ
家で一人仕事をする

買い物もスーパーと
ドラッグストア以外は
ほとんど行かず

必要なものは
ネットショッピング

人混みには行かず
オフラインで人と会わなくなった

たぶん私はHSPなんだと思う
（ハイリー・センシティブ・パーソン）

外部からの刺激が減って
かなり生きやすくなった

今まで病院に通わざる終えなかったのは
外部からの刺激に
身体が耐えられなかったんだと思う

生きやすい環境に身を置いて
落ち着いた生活を送ると
病院なんて必要ないみたい

ここで大事なのは
今の環境から抜け出せない人

仕事や家族の問題で
きつい状況に耐えながら
生きている人

たくさんいると思う

私みたいに環境を大きく
変えられる方が稀だと思う。

簡単ではなかったし
条件もあった

それでも私が環境を変えたかったのは
現状のまま過ごしていても
生きている心地がしなかったから

全然自分らしくない
社会のあたりまえという波に
流されて

あたりまえなんて存在しないのに
いろんな生き方をしている人がいるのに

かっこいい生き方はできないかもしれない
尊敬しているあの人みたいに
自由に楽しく働くなんて
できないかもしれない

そう思いつつも
頭の片隅で諦められなかった

同じ人間
あの人にできて
私にできないはずがない

なんて強気な考えを
原動力とし
周囲の反対を押し切って
環境を変えたあの日

お金を稼ぐ自信はなかった
フリーでも生きていけるを
証明したかった
豊かな生活を送りたかった

まだ見ぬ未来に期待して
理想の人生を歩めるように
努力した

運も縁もタイミングも
全て掴みきった

私の人生これから

心の健康を第一に
出来るだけ病院にお世話にならない
生き方を。