休職したての私が書いたメモが、ちょっぴり役に立った話。


2020年9月17日。

確かこの次の日から、実家に帰る予定だった。その時に過去の私が残していた置き手紙が、少し役に立った話。


2020年11月20日。

私は2ヶ月ぶりに一人暮らしをしている関東の家に帰ってきた。普通にご飯を食べて、余暇を過ごしていると、机の上に置いてあったメモ帳が目に入った。


何となくお絵描きをしたい気分になり、ペンをとった。その瞬間、私の書いたメモがあることを思い出した。


なんだか、緊張した。


メモにはこう書いてあった。

家に帰ってきた、つぐみへ。

おかえりなさい。
ゆっくり休めた?仕事はどうすることになった?

どっちでもいいんだけどね。

元気がいちばん!

メモ
洗濯機の水、止めてます。

2020/9/17


短い手紙だけど、未来の私を気遣う言葉たち。すごく不思議な気持ち。自分自身で手紙交換をしているようなものだから。


役に立ったのは、最後のメモ。完全に洗濯機の栓を止めていることを忘れていた。危うく閉めたまま、回してしまうところだった。


あなたが一番心配していた仕事のこと、もうスッキリしたよ、これから進む道も見つけたよ。と伝えたくて、メモのお返事を書いた。

9月17日の私へ。

洗濯機の栓閉めているメモ、ナイス!完全に忘れてた…

私はめでたく、復職をしないことにしたよ。病院の先生が理解のある人で嬉しい。休職延長できたからね。

今は、動画編集のお仕事をもらえて、大変なこともあるけど、この半年よりも圧倒的に充実しているよ。

あなたの選択は間違いじゃなかったと思う。
ありがとう。


2020/11/20


一生届くことのない、過去の自分宛のお手紙。この感情は忘れたくないと思った。きっと、苦しい時に助けてくれる言葉になると思うから。


今を生きているからこその感情を、書き留めておくことは、何よりも自分のためになるみたい。


また、未来の自分宛に書いておこう。


***
退職まで、あと129日。



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