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【カフェ営業記】残されるのはやっぱり辛い...

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

今日オープンしてすぐのこと。
アイスコーヒーを注文された二人組の方がいらっしゃいました。
いつものようにコーヒーを作って提供し、すぐに次のお客さんがいらしたので、注文を伺ってコーヒーをお渡ししようとしたその時、先ほどアイスコーヒーを提供したばかりの二人組がすでにいなくなっていることに気付きました。

「自転車で来ていたよなぁ」と思い、外を見てみますが自転車の姿はなく。
ショックだったのは、提供したアイスコーヒーが二人ともほぼ残されていたことでした。
しかも、一緒にお渡ししたお冷は空になっていました。

お口に合わなかったのかもしれません、もしかしたら急ぎの用事が出来てお店を出なければならなかったのかもしれません。
それでも、やっぱり退店時の挨拶もなく去っていき、しかもほとんど口を付けられていないのは非常に悲しい気持ちになりました。

丹精込めて作ったものを捨てるという行為もつらいし、「美味しくなかったのかな…」とか考えるのも辛いもんです。

確かに、僕自身も口に合わなくて少し残してしまったこともあります。
でも、残して退店時の挨拶までしなかったことはありません。

消費者側としては何気ない一食や一杯かもしれませんが、それを提供するために向き合った時間が作り手側にはあります。

そんなことにも思いを巡らせていただけたら嬉しいなというお話でした。


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