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#38 変化する共同体を感じるまち西陣

先日、僕が運営する京都西陣のコーヒーショップ「Laughter」に、アフリカ出身者として日本で初めて大学の学長に就任されたことでも知られるウスビ・サコさんがお越しくださいました。

サコさんがまちあるきを通じて、京都の街で起きている「変化」や、地域に息づく暮らしの知恵や工夫と触れる連載企画『サコさんぽ』で西陣エリアを歩いている際に偶然立ち寄ってくださいました。

記事の中で、サコさんは西陣エリアを「共同体の移り変わりを分かりやすく感じられる場所」とおっしゃっています。

その昔、西陣織を中心とした職人たちの職住一体エリアだった西陣。
町全体を「大きな家」のように、生活も仕事もシェアしながらひとつの「共同体」を作り上げてきた。
しかし、時代や産業構造の変化で少しづつその関係性は変わっていった…

そんな「共同体の移り変わり」を感じる中で、当店に足を運んでくださったサコさん。
全面ガラス扉のお店を
「昔の町家の軒先の役割を果たしている」
と表現してくださっています。

設計の段階では単純に
「コーヒーの知識の有無ではなく、様々な方がふらっと立ち寄ってコーヒーで笑顔になって帰ってもらいたい」
との思いで全面ガラス扉の設計にしたのですが、コーヒーを飲んでいたお客さんが道を歩いていたお知り合いの方と立ち話を始めたり、帰宅中の小学生の子が毎日手を振ってくれたり。

曖昧な境界が生み出す空間の魅力を一言で伝える素敵な表現だなぁと思いました。

記事の最後にも出てきますが、「共同体の価値」がもう一度見直されてきている時代になってきている気がします。

SNSやインターネットの発達などもあって、ひとりでも不自由なく過ごすことができるようになったこの時代。
でも、時に孤独感が襲ってくる…
だからこそ、人々は生きる意味や優しさを求めて集うのだと思います。

魅力的な個人店も多い西陣エリア。多くの方が、お店の上やお店の近くに住んでいて、まさに現代の「職住一体」を体現されているなぁと思います。
そして、そこに集うお客さんも自分の好きなお店を回りながら、そこにまた「共同体」が生まれる。

西陣の魅力を改めて考えさせられるとっても良い記事でした。
ぜひ読んでみてください!

そして、「新しい共同体」の一員となれるように今後も頑張っていこうと思います!


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