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人は微力ではあるが、決して無力じゃない

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

元日に起きた能登半島地震。
発生からまもなく2週間が経過しますが、厳しい状況が続いていることが連日ニュースなどで伝わってきます。

地震発生時は実家の名古屋にいましたが、遠く離れた名古屋でもかなり揺れを感じ、改めて自然災害の恐ろしさを肌で感じました。

一方で、発災直後から官民一体となった支援が行われていて一日も早い復旧
復興に向けた作業が進められています。

こういった災害などが起こるたびにコーヒー屋として、自分として何が出来るのだろうかということを考えさせられます。
一番は金銭的な支援が出来れば良いのでしょうが、まだそこまでの余裕はなく…
「自分は何もできないのか…」

色々考えた中で、結局は「コーヒー屋」という今の自分の役割を全うすることが一番大切だと考えるようにしました。
被災地以外では当然のように日常生活が続いていきます。
京都は今日も平和です。
こうやってお店に立ち、コーヒーを飲みながら、noteを書いています。

今日もコーヒーを求めて足を運んでくださるお客さんがいます。
そうした方に向けて、いつもと変りなくコーヒーとホッとできる時間を提供することが自分に出来ることなのかなと思います。

振り返れば、一番最初に
「自分はこのまま生きてて良いのだろうか…?」
「自分には何もできないのか…」
と思ったのは東日本大震災でした。

TV越しに変わり果てた東北地方の姿を見て、絶望感に襲われました。
同じ世代と思しき子たちが避難所で過ごす様子を見て、神様はなんて残酷なのか…と思ったものです。

同じ国なのに、何もかも失った人がいれば何も変わらずに日々を生き続ける人もいる。
言葉にできないモヤモヤが心にありました。

そんなモヤモヤを少し軽くしてくれた言葉があります。
それが、「人は無力ではない、微力だ」という言葉。

大学時代の恩師が常々おっしゃっていた言葉です。

例えば、どこかで自然災害が起こったとき。日本中で自粛していては国が回りません。
命をつなぐことができた日本国民として、責任をもって生きていく。
「生きている」ことも一つの微力なのかもしれない。

そんな風に思うようになりました。

「何もできない」と思考停止してしまうのではなくて、自分の微力を信じて「今何が出来るか」を考えられる人になりたいなと。

今回の震災後もまず思い浮かんだのはこの言葉でした。

「自分には何もできない」そんな気分に苛まれたときはぜひこの言葉を思い出してもらえたらなんて思います。


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