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【カフェ営業記】まちの静けさで祇園祭を感じる

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

京都は本格的な祇園祭シーズンに突入しました。
街中には山鉾がそびえ立ち、今日・明日は中心部が歩行者天国となり夜店が立ち並びます。
そして、明後日は山鉾巡行。一年の中でも最も市内中心部に人が集まる数日間といっても過言ではないでしょう。

祇園祭といえば夜店や巡行のイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、地域の方からすれば1か月間にわたって行われる神事です。

この期間のみ授与される厄除けのお守りである「粽」を玄関先に飾っているお家も沢山あります。

地域の方も観光客の方も集うので、繁華街は大変な人手になるんですが、打って変わって僕がお店を構える西陣エリアはとっても静かになります。

「京都にお店を構えていると祇園祭の時期なんかお客さんが沢山来て大変でしょ!」とよく言われますが、実はそんなこともありません(笑)

地域の方も観光客の方も祇園祭に向かうので静か~な時間が流れています。

ちなみに、お花見シーズンなんかもこんな感じです。
有名な桜スポットには大量の人が訪れますが、少し離れると閑散としているもんです。

「祇園祭のため京都には沢山の方が訪れています」
ニュースなんかでは一言でこんな風に言われますが、「京都」にも様々な場所があるわけで…。

オーバーツーリズムが問題になっていますが、これも京都全体で起こっているわけでもありません。
もっと各エリアに人が分散すればなぁと思うんですが、中々そうは行かないですよね…。

お店を構えてから実感したのは、何かの目的に付随してお金を落としてもらうということは中々難しいということ。

例えば、僕のお店のすぐ近くでは毎年京都マラソンが行われ、沿道には沢山の方が詰めかけるんですが、意外と売り上げは伸びません(笑)
みなマラソンを見るのが目的であって、「近くにコーヒー屋あるから飲んで帰ろう」と思う方って中々いないんですよねぇ。

京都もまさにそんな感じなんだと思います。

やっぱり目的をもって人が集まる有名観光地は強いですよね~。

何も考えずぼんやりと街歩きを楽しめる西陣も趣がありますよぉと思いながらごった返す祇園祭の様子をテレビで楽しみます(笑)

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