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【中日ドラゴンズ】「俺たちのビシエド」と一緒に優勝がしたい

#俺たちのビシエド
こんなワードがXのトレンドに上がった。
中日ドラゴンズ在籍9年目の助っ人外国人「ダヤン・ビシエド」

しかし、彼は今日の試合には出場していない。
それどころか、今日の一軍メンバーにも名を連ねていない。

そんな彼の名がトレンドに上がったのは、ビシエドの単独インタビューが東海地方で放送されたからだ。
放送は東海地方のみだったため、放送自体を見ることは出来なかったが、その内容はドラゴンズファンにとってはかなりツラいものだったようだ。

在籍9年目。今年からは日本人枠での登録となり、名実ともに球団の歴史に名を残す存在である彼が、ここまでドラゴンズファンに愛される理由は豪快なバッティングだけではない。

性格は真面目そのもの。若手選手にも積極的に声を掛け、内野陣が集まる時は言葉の壁があれど必ずその輪の中に入る。

シーズンが終われば足早に母国に帰る選手が多い中、ファン感謝祭や球団納会などのイベントにも参加し、グラウンド内外でドラゴンズの一員として戦ってくれている。
キャンプ前にも早々に来日し、子供たちも名古屋のクラブチームで野球に勤しんでいる。

「ビシエドは愛工大名電出身」
そんなジョークが生まれるほどにビシエドはドラゴンズを愛し、ドラゴンズファンはビシエドを愛している。

もちろん、首位打者やゴールデングラブ賞を獲得するなど、プレイヤーとしても成績もしっかり残してきた。
しかし、昨シーズン途中から出場機会が減少。
今年もわずか15試合の出場にとどまっている。

1989年生まれ35歳のビシエド。
実は、田中将大・斎藤佑樹・坂本勇人らと同じハンカチ世代の選手である。
30代後半を迎え、確かに衰えが見えてくる時期には差し掛かっている。
経験だけでは戦えないのがプロの世界だ。

だが、プロだからこそ一人一人の選手が切磋琢磨し、競争し、勝ち残ったものがグラウンドで戦う。それが本来の姿だが、残念ながら今年のビシエドを巡る起用法は気持ちよい競争があったようには見えなかった。

「複雑な思い」ビシエドはこう表現した。
ファンから見ていても、今年の起用法は可哀想に見えてしまう場面が多々あった。本人にはそうとうな思いがあるだろう。

ビシエドは間違いなく功労者だ。
チームの柱でもある四番を長年務めあげてくれた。
打線の中でも「四番」は特別な存在だ。チームの顔であり、勝敗を一手に背負う。
打撃がウリの若手選手も四番に据えた途端に成績が下降する選手も少なくない。それだけ、「四番」が背負うものは大きい。

その責任をずっと背負ってきたビシエド。
だからこそ、最後まで清々しく一緒に戦いたかった。
しかし、現状はそうはなっていないようだ…。

ドラゴンズファンの何とも言えない悔しさが、「#俺たちのビシエド」というハッシュタグに表れたのだと思う。

ビシエドが来日してからの8年間、チームは一度も優勝していない。
もっと言えば、優勝争いにすら入れた年は無かった。

「暗黒期」とも呼ばれるチーム状況の中、四番に座り続けたのがビシエドだった。
だからこそ、俺たちはビシエドと優勝がしたい。

それが何よりの願いだ。

残念ながら、今日のインタビューでは今年限りの退団もやむなしといった感じだった。

しかし、私たちは最後まで諦めずに願いたい。
俺たちのビシエドと一緒に優勝するんだと。

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