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もしうちのお店で「入社式」をやるなら

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

昨日4/1は新年度スタートの日!
京都市内でも新大学生・新社会人と思しきスーツ姿の方を沢山見かけました。
夜のニュースでも新生活の話題が。
各地の入社式の様子も取り上げられ、トヨタの入社式では豊田章男会長の愛車が展示され名古屋鉄道の入社式では鉄道会社らしく特別列車でのセレモニーが行われたそうです。

終身雇用制が当たり前ではなくなり、新卒社員の離職率も高まっていると言われる中で、少しでも社に愛着を持ってもらおうと各社様々な工夫をこらしているようです。

現在、直営では京都市内に2店舗を構えているコーヒーショップ「Laughter」ですが、コーヒー豆の輸入なども行っているので「株式会社アカイノロシ」という法人格になっています。

今は僕と相方の二人で回していますが、もしうちで入社式をやるとしたら…
「自分を表現したブレンドコーヒーを作ってもらう」ですかねぇ。

自分の好きな国の豆を沢山使うもよし、自分の性格を表したような味わいの豆を使うもよし。
コーヒーを用いて自由に自分を表現してほしいなと思います。

一方で、ただ闇雲に豆を混ぜるだけでは成立しないのがブレンドの奥深いところ。
「理想のブレンドとは何か?」と問われたら、「使用した豆それぞれの個性が生かされつつ、ブレンドとしても美味しく仕上がっているもの」と答えます。

例えば…
うちのお店の看板商品「ラフターブレンド」の場合。
浅煎りのエチオピアと深煎りのタイのブレンドです。
エチオピアはフローラルな香りと、オレンジのような果実味。
タイは深煎りなので、コーヒーらしいコクとチョコレートのような甘い余韻の後味が特徴です。

この二つをブレンドすることで、華やかな香りと甘みある味わいに仕上げています。エチオピア浅煎りの酸の部分を深煎りとブレンドすることで少し中和させることで飲みやすさが生まれます。

このように、それぞれの個性が感じられながらも、ブレンドとしての味わいもしっかりまとまっている配合が僕は理想だと思います。

「ブレンドのように、自分を形作る様々な要素に意味があって自分という一つの味わいが完成する」そんなことをブレンドづくりを通じて感じてもらえたら嬉しいなぁと思います。

まぁ、完全な妄想ですが(笑)

コーヒーは人生をも表せる奥深いものである。
そう感じてくださったら嬉しいです。

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