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【エッセイ】「京都らしさ」とはなんだろう?

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

先日、東京からやってきたお客さんから「京都らしさ」ってなんだと思いますか?と聞かれました。

「京都」と聞けば、寺社仏閣、世界遺産、舞妓さんなどなど。
様々なものが浮かびますが、実生活の中でこうしたものが身近にあるか?と言われれば、そういうわけでもありません。

だとすると、生活している中で感じる「京都らしさってなんだろう?」
地元名古屋から大学進学で京都にやってきてもうすぐ10年。

そんな僕が「京都らしさ」を語るのも恐れ多いですが、名古屋に住んでいた経験があるからこそ感じる京都の魅力も沢山あります。

てなわけで、今日は僕が思う「京都らしさ」を綴ってみます。


・学生のまち

僕が感じる「京都らしさ」の第一は、「学生のまち」であること。
京都市には人口の一割にあたる、約15万人の学生が暮らしているといわれています。

数が多いだけでなく、学生の活動も活発ですし、何よりそんな学生の活動を支援する体制がしっかり整っているなぁと感じます。

学内だけでなく、地域住民の皆さんも「学生さん」と敬意を表して接してくださいます。
学校内外で学生がのびのびと色んな事にチャレンジできる環境や、地域社会と繋がる導線作りが出来ているからこそ、毎年多くの学生が憧れを抱いて京都の高校や大学に集まるのではないでしょうか。

学生が持つ独特のエネルギッシュさが「京都らしさ」の一つでは無いかと思います。

・まちの「密度」が高い

京都市は「コンパクトシティ」と言われます。
確かに、市内は自転車があれば十分に周遊できます。

地元の名古屋市は隣の区に行くのにも一苦労という感じでしたが、京都は「自転車一つでどこへでも」といった感じです。

ぎゅっとしているのは面積だけではありません。
細い通りの中にも魅力的なお店が沢山あったり、交差点の角でご近所さんの井戸端会議が始まっていたりと。

まちの魅力、人の魅力もぎゅっと詰まっていて、とにかく色んな意味でまちの「密度」が高いです。

ちなみに、パンとコーヒーのまちといわれるだけあって、コーヒー屋の密度もすごいです。
ちょっと自転車を漕げば数軒はコーヒー屋が見つかります。

こうした、その場所に住む人・名所・文化などをひっくるめたまちの「密度」こそ、「京都らしさ」ではないかと思います。

・あなたが思う「京都らしさ」は?

色々書いてきましたが、あくまでまだ10年くらいしか住んでいない僕が日々感じている「京都らしさ」に過ぎません。
一人一人が、それぞれの視点や職業などから感じている京都らしさがあるはず。
あなたが思う「京都らしさ」はなんですか??

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