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#4 新しいコーヒー豆が届いた!

先日、タイ北部チャーリー農園から新しいコーヒー豆が到着した。
本来であれば、現地に足を運び収穫のお手伝いや品質の確認、近況報告などをしたかったのだが、コロナの影響でそれは叶わず...
SNSやメールで連絡を取り合い今回の輸入へと繋げた。

コーヒー豆は、コーヒーノキの果実であるコーヒーチェリーの種であるため、立派な農作物だ。

当然収穫期もあるし、「旬」の時期も存在する。
そして、その年の気候などによって当然出来不出来がある。

さらに、お米の世界で「新米」「古米」という言葉があるように、コーヒーにも「ニュークロップ」「オールドクロップ」という言葉が存在する。
その年度に収穫された新豆を指す「ニュークロップ」は、水分の含有量が多くみずみずしいフレッシュな味わいが楽しめるものの、煎りムラが発生しやすく焙煎が難しいとされる。

同じ「チャーリー農園」からの買い付けでも、年が変われば少しずつコーヒー豆の表情も変化してくるというわけだ。

さぁ緊張の瞬間。今年度のチャーリー農園の豆はというと...

前回の豆に比べやや小ぶりではあるものの、ニュークロップらしい緑がかった色味と、みずみずしい香り。そして、形がそろったきれいな見た目が印象的。
早速、試しで焙煎を行ってみたが味・香りとも新鮮さがあり、進化したコーヒーをお届けできそうだ。

そして、改めて感じたのはコーヒー豆が我々の手元に届くまでに膨大な人が関わり、莫大なエネルギーが掛けられているということだ。
先ほどご紹介したきれいな見た目。これは、カビ豆や欠けた豆(欠点豆)を取り除く「ハンドピック」と呼ばれる作業がしっかりと行われている証拠だ。
膨大な量の豆を一粒一粒確認し欠点豆を取り除くこの作業は、大変な労力が必要だ。焙煎前にもこのハンドピックを行うのだが、一度に焙煎する2キロでも結構な集中力が必要となる。
それを、なんと現地ではトン単位で行っている。

また、今回輸入した1トンの豆を店内で移動させるにも男二人で必死の形相だったが、これも現地ではもっと膨大な量を険しい山中で運んでいる。
たった少しの移動でもバキバキに筋肉痛になったのに...。頭が上がらない。

コーヒーの輸入に視野を広げれば、農園以外にもさまざまな方が携わっている。船の操縦士さんがいたからこそ日本まで届けられているし、通関士さんのおかげで農薬検査をクリアし、安心してお客様にコーヒーを提供することができる。
そんなことを考え出すと、不思議な気持ちにもなるし、今手元にコーヒー豆があることに「尊さ」を感じる。

様々な「想い」「エネルギー」が詰まったコーヒーを焙煎し、皆様にお届けする「伝道師」として。
全てのものに感謝の思いをこめて。西陣の地からコーヒー豆を届けます。

そして、Laughterのロゴを見たらぜひ思い起こしてもらいたい。


その一杯に情熱をかける者たちがいることを。

株式会社アカイノロシ・西陣Laughter
HP&オンラインショップ
https://akhainoroshi.com

Laughter
京都市上京区西熊町289
10:00~19:00(不定休 当面の間定休日なし)

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