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11/11は「西陣の日」

僕は現在京都で「Laughter」というコーヒーショップを運営しています。

Laughterの一号店があるのは、京都市上京区の「西陣」と呼ばれるエリアなのですが、昨日11/11は「西陣の日」と定められています。

そもそも「西陣」という地名は応仁の乱の際に、西軍総大将である山名宗全らが陣を構えたことに由来しており、11/11はその応仁の乱が終結した日とされていることから11/11が西陣の日と定められました。

コロナを経て、まずは地域に根差した営業をしていきたいとの思いで、住宅街を中心にテナントを探して西陣にお店を構えることになるのですが…

正直右も左も分からない土地で商売を始めることには不安もありました。
しかも「西陣」といえば西陣織に代表されるように、昔からの伝統が今に残るエリア。
「地域の方と上手くやっていけるだろうか…」

そんな不安を払拭してくださったのは地域の皆さんでした。
住宅街での出店ながら温かく迎えてくださり、昔話などまちのことも沢山教えて頂きました。
また、個人店のオーナーさんや20代前半の若い世代の方など自分たちと似た境遇の方も多く、気軽に話をさせてもらえる関係性の方が多いのも心強かったです。

地域柄、職住一体(西陣エリアでご商売をされて、住んでいるのも西陣エリアである)のライフスタイルの方も多く、そういった意味で地域への愛着や「何とか面白くしていきたい」という思いも強い気がします。

「なんか面白いことしていこう!」というノリの良さがこのまちの魅力だと思います。

西陣を「3度目の京都で訪れる場所」と表現する方が知り合いにいらっしゃいましたが、まさにその通りだと思います。
特定の観光名所があるというよりは、歩いたり自転車で走ったりして感じる街の雰囲気が楽しい場所だと言えます。

ど派手な観光名所はなくとも、どこか懐かしさと落ち着いた雰囲気を感じる、そんな街です。

コロナも落ち着き、京都市内には再び観光客の波が押し寄せて来ています。
誰もが知っている有名観光地は本当に風光明媚な景色が広がっていますし、確かに人が押し寄せる理由も分かります。

一方で
「有名観光地は観光客が多くて、なかなか京都のまちの暮らしや文化を感じられなかった。でも、ここは暮らしや文化が根付いていて素晴らしいよ!」
そう言ってくれる観光客の方も国籍問わず増えてきました。

私たちが海外旅行に行ったとき、道端の外国人があまり来ないような飲食店が意外と安くてアットホームで美味しい。
西陣という街はもしかするとそんな立ち位置の街なのかもしれないなと最近感じています。

伝統の中にも新しくおもろいものが沢山ある。
そんな西陣のまちで、これからも息長く携わり続けていきたいと思います!







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